継続的なミーティング チャットの作成と使用
この機能を使用すると、ミーティング参加者は Zoom Team Chat にミーティング参加者全員を含めた専用グループ チャットを設けることで、ミーティングの開始前、実施中、終了後を通じてコミュニケーションがとれるようになります。 この機能が有効になっていると、該当するグループ チャットにミーティング内チャットが表示されるようになり、ミーティング終了後もこのチャットでミーティングに関連する会話を続行できます。 定期的なミーティングをスケジュールし、ミーティング内外を問わずプロジェクト全体をフォローするグループ チャットを設定しましょう。
この記事では、次の項目について説明します。
継続的なミーティング チャットを作成および使用するための前提条件
- Zoom デスクトップ クライアント
- Windows: 5.14.0 以降
- macOS: 5.14.0 以降
- Linux: 5.14.0 以降
- Zoom モバイルアプリ
- Android: 5.14.0 以降
- iOS: 5.14.0 以降
- Zoom Rooms 5.14.0 以降
- ミーティング ホストとすべての出席者が、Zoom と カレンダーを連携していること
-
チームチャットとミーティング チャットが有効になっていること
- [ミーティングの会話専用のグループ チャット] と [新しいミーティング チャット体験] が有効になっていること
- 複数の出席者が参加するスケジュール ミーティングであり、[このミーティング専用のグループ チャットを有効にする] が有効になっていること
- この機能はアカウント レベルでは無効になりますが、一度オンにすると、グループレベル、ユーザーレベルで有効になります。 管理者は組織の要件、要望に沿ってこの機能の有効 / 無効を調整できます。
注: Zoom モバイルアプリでは、定期的なミーティングのスケジュールをサポートしていません。
継続的なミーティング チャットの制限事項
- 継続的なミーティング チャットでは、パーソナル ミーティング ルームをサポートしていません。
ミーティング ID の自動作成が必要になります。 - アカウントでこの機能が有効になる前に作成されたミーティングは、自動的にサポート対象にはなりません。 継続的なミーティング チャットをサポートするには、ミーティングの編集または再スケジュールが必要です。
- アドホックまたはインスタント ミーティングはサポートされていません。 ミーティングをスケジュールする必要があります。
- オフライン(対面)のカレンダー イベントは、関連付けられる Zoom ミーティングがないため、専用グループ チャットが作成されません。
- ブレイクアウト ルームでのチャット内容は、ミーティングのグループ チャットに同期されません。
- グループリストまたは配信リストは、完全にはサポートされていません。 多数の参加者をすばやく招待状に組み込むためにグループリストや配信リストを使用する場合、リストの個々のメンバーにミーティングの招待状が届きますが、受け取ったメンバーがグループ チャットに自動的に追加されるわけではありません。 グループまたは配信リストの個々の連絡先は、ミーティングの前または後に手動でグループ チャットに追加する必要があります。
-
Mio を使用したサードパーティ サービス経由の相互運用性は、現時点ではサポートされていません。
- 継続的なミーティング チャットは、高度なチャット暗号化が有効になっている場合、またはミーティングがエンドツーエンド暗号化(E2EE)でスケジュールされている場合は、サポート対象外です。
継続的なミーティング チャットが有効なミーティングをスケジュールする方法
ウェブ設定で継続的なミーティング チャットが有効になっている場合、ミーティングをスケジュールするときに、[ミーティングの会話専用のグループ チャットを有効にする] オプションがデフォルトで有効になります。
-
ミーティングのスケジュールを開始します。
- [出席者] セクション(ウェブポータルの場合は [招待者] セクション)で、名前またはメールアドレスを指定して連絡先を検索します。
- 各連絡先をクリックし、出席者として追加します。
- (オプション)リストから参加者を削除するには、各連絡先の名前の横にある [X] をクリックします。
- [ミーティングの会話専用のグループ チャットを有効にする] オプションが有効になっていることを確認します。
ミーティングを保存すると、各出席者の予定されているミーティング リストに、該当するミーティングが追加されます。
注:
- ウェブポータル、デスクトップ、モバイルアプリ、Outlook アドイン、Google アドイン、Chrome または Firefox のスケジューラー拡張機能のいずれでミーティングをスケジュールする場合も、[ミーティングの会話専用のグループ チャットを有効にする] を使用してミーティングをスケジュールできます。 カレンダー アドインまたは拡張機能を使用してスケジュールする場合は、ウェブポータル、デスクトップ クライアント、モバイルアプリで選択した Zoom 連絡先ではなく、カレンダー イベント内で指定した出席者が選択されます。
- 定期的なミーティングでは、複数回に及ぶ一連のミーティング全体に 1 つのグループ チャットで対応します。
- 誰も招待しなかった場合、ミーティングのスケジュールはそのまま残りますが、グループ チャットに出席者が誰もいない状態となります。
- 1 人でも連絡先を招待すると、そのミーティングに関連付けられた専用グループ チャットが作成されます。 招待した連絡先との 1 対 1 のチャットは、使用されません。
- 招待状に追加された外部参加者は、ミーティングのグループ チャットに自動的には追加されません。 とは言え、ミーティング チャットには参加可能で、自身がミーティングに参加してからミーティングが終了するまでの間の会話に限っては、チャット履歴の閲覧もできます。 アカウントで外部参加者のチャット参加が許可されていれば、ホストはいつでも手動で外部参加者を追加できます。
- 「招待」機能によって、または非公式な参加リンクの共有によってミーティングに追加された内部参加者は、ミーティングのグループ チャットに自動的には追加されません。 また、自分がミーティングに参加する前のチャット履歴へのアクセス、ミーティングの開催前または終了後のチャットは不可能です。 ただし、ホストまたはその他のグループ チャット メンバーが、その内部参加者をグループ チャットに追加することは可能です。
- ミーティングのグループ チャットにユーザーを追加しても、そのユーザーはミーティングの招待状に自動的には追加されません。 追加の参加者を追加するためには、ホストは好きなスケジュール ツールを使用して招待状を編集する必要があります。
- 継続的なミーティング チャットを有効にしてスケジュールされたミーティングのオーナーを変更するスケジュール特権を行使すると、専用グループ チャットのオーナーも変わります。
継続的なミーティング チャットを使用する方法
ミーティングの開始前にチャネルにアクセスする
グループ チャットはミーティングの開始と共に自動的に作成されますが、最初のミーティングが始まる前にアクセスし、出席者にメッセージを送信することもできます。 この機能は、コラボレーションしているプロジェクトの初期段階に、グループにミーティング アジェンダやリンクを共有する手段として活用できます。
- デスクトップ クライアントで [ミーティング] タブをクリックします。
- 予定されているミーティングのリストで、目的のミーティングを探して選択します。
代わりに [カレンダー] タブで目的のイベントをクリックする方法でも、同じことができます。 - [出席者にメッセージを送信] をクリックします。
このミーティングのグループ チャットは、[チームチャット] タブで表示できるほか、検索バーを使用する法票でもアクセスできます。 -
メッセージを送信、返信します。
これらのメッセージにはミーティングの開始前、実施中、終了後を通じてアクセスできます。
ミーティング中にチャット メッセージを送信する
スケジュール ミーティングが開始すると、開始以前のグループ チャットのメッセージにアクセスできるようになります。 それまでアクセスできなかったグループ チャットに、チームチャットの元の出席者は全員アクセスおよび閲覧できるようになり、ミーティング内でメッセージがやり取りされるたび、グループ チャットが更新されます。
ミーティングの進行中、ミーティングのグループ チャットに含まれているユーザーは、ミーティング チャットにメッセージを送信できます。 ユーザーはこの機能を利用して、アクティブなミーティング参加者に遅刻や不参加の連絡をしたり、短い応答を送信したりできます。 これらのメッセージは、外部参加者も含め、ミーティングに参加中のユーザー全員が閲覧できます。
ミーティング中はメッセージの送信、返信、リアクションが可能です。
注: ホストのチャット設定によっては、ライブ ミーティング中のオプションがいくつか利用できなくなります。
ミーティングのグループ チャットに送信されたメッセージはすべて、専用グループ チャットで即座に閲覧可能となります。 ほかのミーティング参加者に直接送信されたメッセージ(非公開メッセージ)は、専用グループ チャットには含まれず、その非公開メッセージをやり取りした当事者のみ閲覧可能(加えてローカルへの保存も可能)で、ミーティングが終了すると(ローカルに保存していない限り)復元できなくなります。
ミーティング中、ホストはミーティング チャットの対象をホストと共同ホストのみに限定するか、全面的に無効にするかを選択できます。 このような場合、ミーティングのグループ チャットの作成ボックスが、一時的に使用できなくなります。 そしてホストがミーティング チャットのすべての機能を有効に戻すまで、またはミーティングが終了するまで、非アクティブのままとなります。
外部参加者
ライブ ミーティング中に追加された参加者すべて(リンク共有か直接招待かは不問)、または外部参加者は、元々招待されていたとしても、外部参加者扱いとなります。
外部参加者は、ミーティング中はミーティングに参加した瞬間からメッセージを送信したり、送信されたその他のメッセージを閲覧したりできますが、参加する前のメッセージは、ミーティングの開始前にグループ チャットで送信されたメッセージも含め、読み込むことができません。 外部参加者からのメッセージはグループ チャットに組み込まれますが、当人はメンバーがグループ チャットに追加してくれるまで、そのグループ チャットにアクセスできません。
ライブ セッション中に招待されて参加した外部参加者は、カレンダー イベントに自動的には追加されないため、手動で招待を受ける必要があります。 ミーティングを編集し、追加の参加者を招待する手順は、スケジュール方法によって異なります。
Zoom Rooms デバイスも、ミーティング チャットの外部参加者と見なされます。 Zoom Rooms デバイスは共有デバイスであるため、ミーティング期間中はミーティング チャットに参加できますが、ミーティングの開始前または終了後はチャットできません。
注: ホストが制限できない特定のチャット機能(参加者に各自のミーティング内メッセージの削除を許可する、絵文字でリアクションするなど)の制限は、ミーティングのグループ チャットに適用されません。
ミーティング終了後にグループ チャットを使用する方法
グループ チャットを探してアクセスする
ミーティングが終了すると、もともと招待されていた内部メンバーは全員、引き続きミーティング チャットを使用し、ミーティングに関する会話を続行できます。
ミーティング チャットは、ミーティングのトピックと同じ名前のグループ チャットとして、[チームチャット] タブの左サイドバーに表示されます。 こうしたグループ チャットには、カレンダー アイコン が付いています。 定期的なミーティングには、定期的なカレンダーのアイコンが付いています。
バージョン 5.14.0 より古いクライアントを使用していて、[チームチャット] のクライアント設定で [セクション別に整理する] オプションが選択されている場合、これは [別々のチャットとチャネル] として表示されます。 これらの専用ミーティング チャットが、新しい [ミーティング チャット] セクションに表示されます。 [セクション別に整理する] が選択されていない場合、ほかのチャットと同じように、ミーティング チャットも新しい順で表示されます。 グループ チャットは、ミーティング名で検索できるほか、[ミーティング] タブからアクセスできます。
ミーティングの開始前に送信されたすべての公開メッセージ、リアクション、スレッド化された応答、ならびにミーティング中の公開メッセージすべては、グループ チャットでのみ利用可能です。
ミーティングのグループ チャットに参加者を追加する
グループリストもしくは配信リストで設定されたミーティングまたは大規模ミーティングでは、ミーティング中に一部の参加者を認識できず、[外部参加者] のラベルを付けることがあります。外部参加者のラベルが付いていると、ミーティングのグループ チャットで必要とされる場合も、ミーティング外でグループ チャットを閲覧できません。 外部参加者のラベルが付いた参加者のリストは、ミーティング終了後のカード内に表示されるため、ホストは目的の参加者を選択し、グループ チャットに追加できます。 ホストは全員を承認するか、ミーティングのグループ チャットに追加したい個人参加者を一人ひとり選択または選択解除できます。
ミーティングのグループ チャットを管理する方法
グループ チャットにメンバーを追加する
ライブ ミーティングからの外部参加者(元々は招待されていないか、外部参加者)はすべて、専用グループ チャットに手動で追加する必要があります。
- Zoom デスクトップ クライアントにサインインします。
- [チームチャット] タブ をクリックします。
- 専用グループ チャットをクリックします。
- 右上の [その他のアクション] をクリックします。
- [メンバー] セクションの隣にあるプラス記号のボタン をクリックします。
メンバーを検索および追加できるウィンドウが開きます。 - 検索ボックスを使用してユーザーを検索し、招待するユーザーを 1 人以上選択します。
ミーティング内の外部参加者はすべて、連絡先になるまでグループ チャットに追加できません。 詳細については、外部参加者を追加する方法をご覧ください。
注: 管理者設定により、外部参加者を連絡先として追加できず、グループ チャット メンバーが特定の外部参加者を追加できない場合もあります。 - 追加を確定するため、[追加] をクリックします。
以上でこれらの参加者に、グループ チャットとメッセージへのアクセス権が備わります。
詳細情報については、このグループ チャットのメンバーを追加および削除する方法をご覧ください。
ミーティング グループの設定を変更する
ミーティングのグループ チャットのオーナーも兼任するミーティング ホストは、グループ チャットの権限を調整し、新しいユーザーが追加される前に送信されたメッセージとファイルの表示を制限したり、外部参加者(アカウント外のユーザー)をグループ チャットに追加する機能を制限したりすることができます。
メッセージとファイルの履歴を制限する
- Zoom デスクトップ クライアントにサインインします。
- [チームチャット] タブ をクリックします。
- 専用グループ チャットをクリックします。
- 右上の [その他のアクション] をクリックします。
- [その他のオプション] をクリックします。
- [チャットを編集] をクリックします。
- [メッセージとファイルの履歴] ボックスからチェックマークを外します。
外部参加者をグループ チャットに追加できるかどうかを制限する
- Zoom デスクトップ クライアントにサインインします。
- [チームチャット] タブ をクリックします。
- 専用グループ チャットをクリックします。
- 右上の [その他のアクション] をクリックします。
- [その他のオプション] をクリックします。
- [チャットを編集] をクリックします。
- [詳細権限] をクリックします。
- [外部ユーザーを追加可能] ボックスからチェックマークを外します。
組織によっては、アカウント レベルでこの機能をロックできます。
注:
- 次のグループ チャット機能は、ミーティングのグループ チャットでは使用できません。
- ミーティングのグループ チャットの名前を編集する機能は、無効になっています。 ミーティングの名前または件名を編集するには、ミーティングの招待状を編集する必要があります。なお、変更内容は直ちに反映されます。
- ミーティングのグループ チャットは、チャネルに変換できません。
- 新しいオーナーの割り当て。 ミーティング ホストがミーティングのグループ チャットのオーナーとなります。
- ミーティングのグループ チャットからのミーティングのスケジュール、またはアドホック ミーティングの開始。
- オーナーを兼務しているホストのみ、ミーティングのグループ チャットを削除できます。
- ミーティングの開始時刻になる前にミーティングのグループ チャットを削除すると、該当するミーティングからこの機能が削除されます。 参加者はミーティングに参加できますが、ミーティング終了後はミーティング チャットにアクセスできなくなります。
- ミーティングの招待を辞退しても、その人物はミーティングのグループ チャットから削除されません。 会話を続行したくない参加者は、ほかのチャットと同じように、いつでもミーティングのグループ チャットから退出できます。