イベントスクリプトの管理

コンタクトセンターの管理者は開始ウィジェットのイベント スクリプトを追加および編集できます。これにより、スクリプトを作成してエンゲージメントイベントと関連付けることができます。たとえば、エージェントが処理を保存するときのカスタムスクリプトを実行できます。

イベントスクリプトを管理するための要件

目次

イベントと関連チャネル

以下のイベントは、開始ウィジェットで設定できます。

イベント説明イベントを使用できるチャネル
エンゲージメントを開始済みエンゲージメントがフローで開始されました。音声
エンゲージメントを許可済みエージェントが通話を許可しました。音声、ビデオ
エンゲージメントを割り当て済みエージェントがSMSまたはチャットエンゲージメントを承認しました。メッセージ、メール
エンゲージメントのレコーディングを開始済みエンゲージメントのレコーディングが開始されました。音声
エンゲージメントを転送済みエンゲージメントが別のエージェントに転送されました。音声、ビデオ、メッセージ、メール
エンゲージメントのレコーディングを終了済みエンゲージメントのレコーディングが終了し、レコーディングの処理が完了しました。音声
エンゲージメントの文字起こしを開始済みエンゲージメントの文字起こしが開始されました。音声
エンゲージメントをクローズ済みエンゲージメントがクローズされました。たとえば、エージェントまたはコンシューマーがビデオまたは音声通話を終了 / 退出しました。音声、ビデオ、メッセージ、メール
エンゲージメントの文字起こしを終了済みエンゲージメントの文字起こしが終了しました。音声
処理を保存済みエージェントが処理を保存しました。音声、ビデオ、メッセージ、メール
ボイスメールを保存済みコンシューマーがエンゲージメントにボイスメールを保存しました。音声
アンケートを完了済みコンシューマーがアンケートを完了するか、手動で終了しましました。音声、ビデオ、メッセージ

イベントスクリプトを追加する方法

  1. Zoomウェブポータルにサインインします。
  2. ナビゲーションメニューで、[コンタクトセンター管理]、[フロー] の順にクリックします。
  3. フローのディスプレイ名をクリックして編集します。
  4. [開始] ウィジェットを選択します。フローエディタの右側のパネルに、ウィジェット設定が表示されます。
  5. [イベントスクリプトを追加] をクリックします。
  6. [イベント] ドロップダウンメニューでイベントを選択します。フローのチャネルに応じてイベントは異なります
  7. [スクリプト] の隣にある [スクリプトを追加] をクリックし、以下のオプションを指定します。
  8. [追加] をクリックします。
  9. 入力パラメータを入力し、[実行] をクリックしてスクリプトをテストします。
  10. [閉じる] をクリックします。

イベントスクリプトを編集および削除する方法

  1. Zoomウェブポータルにサインインします。
  2. ナビゲーションメニューで、[コンタクトセンター管理]、[フロー] の順にクリックします。
  3. フローのディスプレイ名をクリックして編集します。
  4. [開始] ウィジェットを選択します。フローエディタの右側のパネルに、ウィジェット設定が表示されます。
  5. 右側のパネルで、編集または削除するイベントスクリプトを見つけます。
  6. イベントスクリプトに行う動作について以下のオプションのいずれかをクリックします。

イベントスクリプトで変数を使用する方法

変数の使用について詳しくは、スクリプトウィジェットのサポート記事(英語)をご覧ください。

イベントスクリプトに次のスクリプトコードを入力して、スクリプトコードのローカル変数にコンシューマーの電話番号を設定します。

let caller_number = var_get()["global_system.Engagement.ANI"];

注: 特定のシステム変数は、特定の場合にのみ入力されます。たとえば、上記のANI変数は音声チャネルのエンゲージメントには入力されますが、ウェブチャットやビデオチャネルのエンゲージメントには入力されません。

自動入力されるグローバル変数

以下は、イベントスクリプトで使用できる一般的なグローバル変数の一部です。これらの変数は、アクティブなエンゲージメント中にZoom Contact Centerによって自動的に設定されます。

グローバルシステム変数名変数に含まれるデータグローバル変数にデータが取り込まれる時期
global_system.Engagement.ANIコンシューマーが電話をかけるために使用した電話番号音声チャネルのエンゲージメントが開始されるとき
global_system.Engagement.DNISコンシューマーがダイヤルしたZoom Contact Centerの番号音声チャネルのエンゲージメントが開始されるとき
global_system.Agent.displayNameエンゲージメントを処理するエージェントのディスプレイ名承認されたエンゲージメントイベントを介して、または転送シナリオ中は転送されたエンゲージメントを介して、エージェントがエンゲージメントに応答したとき
global_system.Agent.firstNameエンゲージメントを処理するエージェントの名承認されたエンゲージメントイベントを介して、または転送シナリオ中は転送されたエンゲージメントを介して、エージェントがエンゲージメントに応答したとき
global_system.Agent.lastNameエンゲージメントを処理するエージェントの姓承認されたエンゲージメントイベントを介して、または転送シナリオ中は転送されたエンゲージメントを介して、エージェントがエンゲージメントに応答したとき
global_system.Agent.emailエンゲージメントを処理するエージェントのメールアドレス承認されたエンゲージメントイベントを介して、または転送シナリオ中は転送されたエンゲージメントを介して、エージェントがエンゲージメントに応答したとき
global_system.Agent.userIdエンゲージメントを処理するエージェントのZoomユーザーID承認されたエンゲージメントイベントを介して、または転送シナリオ中は転送されたエンゲージメントを介して、エージェントがエンゲージメントに応答したとき
global_system.Engagement.queueエンゲージメントを処理するキューの名前(該当する場合)承認されたエンゲージメントイベントを介して、または転送シナリオ中は転送されたエンゲージメントを介して、コールがキューを通じてルーティングされ、エージェントによって応答されたとき
global_system.Engagement.authenticationStatusコンシューマーがコンシューマー認証機能に従って認証されているかどうかを表すブール変数ZCCウェブSDKを使用したウェブチャットまたはビデオエンゲージメントが開始され、コンシューマー認証の検証が正常に行われたとき
global_system.Engagement.engagementIdこのエンゲージメントのエンゲージメントIDエンゲージメント開始を含むすべてのイベントスクリプトで

注: 上記の表は一般的に使用される変数の例であり、使用可能なすべての変数を表しているわけではありません。使用可能な変数はZCCチャネルタイプによって異なります。詳細については、https://support.zoom.com/hc/en/article?id=zm_kb&sysparm_article=KB0059058をご覧ください。


レガシー変数


注: 以下のagentName変数とagentEmail変数は、上記のグローバル変数が導入される前に使用されていました。以下のagentName変数とagentEmail変数を使用しているお客様は、上記のグローバル変数のいずれかを使用するようにコードを切り替える必要があります。


let agentName = var_get()["agentName"];

let agentEmail = var_get()["agentEmail"];