Revenue Accelerator分析の管理

Zoom Revenue Accelerator（ZRA）は、数多くの指標に関する分析とレポートデータを提供します。このため、Zoom Revenue Acceleratorのエンドユーザーとマネージャーは、チーム全体でこれらの指標を確認し、会話テクニックの傾向や問題に関する潜在的なインサイトを入手できます。この記事では、このようなデータをよりよく理解して使用できるように、さまざまな指標と分析について詳しく説明します。

注: 指標と分析は情報提供を目的として提供されており、不正確な情報が含まれている場合があります。結果が雇用に関する決定やその他の同様の決定に使用されることを意図したものではありません。指標のすべての推奨範囲は、公開の利用可能な調査に基づいています。会話指標の推奨範囲のカスタマイズに関する詳細情報をご覧ください。

Zoom Revenue Accelerator分析を管理するための要件

目次

Zoom Revenue Acceleratorの分析にアクセスする方法

[すべての分析] タブにアクセス

  1. Zoomウェブポータルにサインインします。
  2. ナビゲーションメニューで、[Revenue Accelerator]、[分析] の順にクリックします。
  3. [すべての分析] タブをクリックします。
  4. ページの上部で、好みに応じて以下のフィルタを設定してください。
    1. スコープ: [スコープ] フィルタドロップダウンをクリックし、次のオプションから特定の指標を選択してください。
      • 自分自身: パーソナライズされた指標を表示します。
      • 私のチーム: あなたのチームの指標を表示します。
      • すべてのチーム: 自分または自分のチームと共有されている指標を表示します。
      • チームを選択: フィルタリングしたいチームを選択し、[適用] をクリックして特定のチームの指標を表示します。
      • メンバーの選択: フィルタリングするメンバーを選択し、[適用]をクリックして、特定のメンバーの指標を表示します。
        注: 一覧表示されるチームは、Revenue Accelerator管理者によって設定されたアクセス権によって異なります。
    2. 期間: ドロップダウンをクリックして、[今日]、[過去7日間]、[過去30日間]、[過去90日間]、[過去365日間]、または [カスタム期間]を選択します。
    3. 詳細フィルタ: [詳細フィルタ] をクリックします。検索パラメータを使用して、複数の用語を検索したり、特定の用語を除外したりできます。
    4. フィルタを保存: 新しいフィルタを保存（再度読み込んで同じフィルタを後ほど表示する場合）、既存のフィルタを更新、保存済みのフィルタに切り替え、またはすべてのフィルタをクリアします。
  5. 提供される各分析セクションから選択します。セクションの下には各分析の詳細情報が表示されます。
    1. 会話
    2. スピーカー
    3. 取引
    4. インジケーター
    5. プロダクトの使用状況
    6. スコアカード
  6. （オプション）エクスポートボタン をクリックし、次のアクションから選択します。
    1. CSVにエクスポートする
    2. 会話データをCSVにエクスポートする: CSVファイルに含めるデータタイプを選択し、[エクスポート] をクリックします。レポートには、以下の項目を含めることができます。
      • 会話情報
      • CRM情報
      • 参加者レベルの会話指標
      • 言及されたトピックとインジケーター
      • Revenue Acceleratorの使用状況指標
  7. （オプション）[自分の分析に追加] をクリックして、指標を [自分の分析] タブに保存します。
    ポップアップウィンドウが表示されます。
    1. ウィンドウの [名前] に、分析ビューの名前を入力します。
    2. [追加] をクリックします。
      適用済みのフィルタと表示設定の両方がこのビューに保存されます。ビューは、[自分の分析] タブに追加されます。

[自分の分析] タブにアクセスする

指標を [自分の分析] に追加 することを選択した後、保存した指標を [自分の分析] タブで確認できます。

  1. Zoomウェブポータルにサインインします。
  2. ナビゲーションメニューで、[Revenue Accelerator]、[分析] の順にクリックします。
  3. [自分の分析] タブをクリックします。
  4. 保存した分析と指標を表示します。
  5. （オプション）保存した分析ボードの上部にある省略記号 をクリックし、[削除] をクリックします。確認ウィンドウが表示されたら、[削除] をクリックします。
    注: この操作は元に戻せません。
  6. （オプション）分析ボードの右上にある6つ垂直に並んだドット をクリックし、分析ボードをドラッグして、目的の順序で配置します。

Revenue Acceleratorのスコアカード指標を表示する

選択したスコアカードに基づいて評価された担当者またはチームの平均スコアを表示します。

  1. Zoom Revenue Acceleratorの [分析] タブにアクセスします。
  2. [すべての分析] タブをクリックします。
  3. [スコアカード] をクリックします。
  4. グラフの左側で、次のオプションからクリックします。
  5. 分析チャートを表示します。
    選択したスコアカードに基づく平均スコアが表示されます。指定されたチームまたは担当者のスコアカードの平均スコアを表示できます。
  6. チャート上で、指標（棒グラフ）をクリックして詳細を表示します。
    パネルが表示され、スコアカードのスコアに関する詳細が表示されます。パネルでは、[スコアカードを表示]、[詳細を表示]、または[会話中に表示] が可能です。
  7. （オプション）グラフの左側で、次のアクションから選択します。

詳細フィルタをカスタマイズする方法

[詳細フィルタ] では、スコープ、取引ステージ、CRMコンポーネント、アクティビティを指定し、今後使用するためにカスタマイズしたビューを保存することができます。

  1. Zoom Revenue Acceleratorの [分析] ページにアクセスします。
  2. [すべての分析] タブをクリックします。
  3. ページの上部にある [詳細フィルタ] をクリックします。
  4. 次のように定義してください。
  5. （オプション）カスタマイズしたビューを次の方法で保存して、今後使用できるようにします。
  6. （オプション）すべてのフィルタを削除するには、[すべてクリア] をクリックします。
  7. [適用] をクリックします。
    詳細フィルタが適用されます。

スピーカー分析の概要

話す速度

これは、スピーカーが1分間に話す平均単語数を表します。各ユーザーの話す速度を測定することで、チームメートやマネージャーは、ミーティングでの営業担当者の話す速度が速すぎるか遅すぎるかを判断できます。理想的なのは、営業担当者が話す速度を特定の範囲内で維持し、内容を理解してもらいつつミーティングを進行させることです。このデータに基づいて、営業担当者とマネージャーは話す速度を調整し、このミーティングスキルを向上させることができます。話す速度のレポートは、ユーザーレベル、個々の会話レベル、または個々の会話の一部のみに対して作成できます。

話す速度は、スピーカーが高度な技術情報を伝えて理解を深めてもらう際に遅くなる傾向があります。調査によれば、スピーカーがとる間合いの平均がより頻繁かつ長い場合に「聞き取りやすさ」が向上することも示唆されています。さらに言えば、顧客や見込み客に売り込むときには、呼吸を一定に保つことが大切だということです。

推奨範囲: 話す速度が1分当たり110～160語。

トークリッスン比率

スピーカーが話していた合計時間の平均割合を表示します。各ユーザーのトークリッスン比率により、チームメイトやマネージャーは、ミーティングでスピーカーが積極的に話している時間の割合や、スピーカーが顧客や見込み客をどれほど上手に引き付けているかを表示します。複数の営業担当者、取引、会話のデータ分析を使用することで、マネージャーはトークリッスン比率の理想的なパターンを把握し、それを使用してチームの取引成立率を向上させるための戦略を調整することができます。

Zoomの調査によると、この比率は役職やスピーカーとオーディエンスとの関係性に加えて、伝達される情報タイプによっても変動します。たとえば、上級管理職やより技術的なトピックが関わる会話は、スピーカーの話す時間が長くなることもありますが、常にそうではありません。比率が高いほど、スピーカーが生産的な会話に不可欠なニーズ、懸念、質問、提案を発言するのに十分な時間をオーディエンスに与えていないことは明らかです。

注: トークリッスン比率の推奨範囲の測定方法は、通話の内部参加者の数によって異なります。

フィラーワード

スピーカーが使用する1分当たりの平均フィラーワード数を表します。「あー」「えーっと」などのフィラーワードは、営業担当者が話している内容に対してもっと精通し、自信を持つ必要があることを示している可能性があります。興味深いことに、調査によると、フィラーワードを過度に使用するだけでなく、まったく使用しない場合も、スピーカーの信頼性を損なう可能性があることが判明しています。マネージャーは、このようなミーティングや、フィラーワードを多用する営業担当者を見つけ、会話やプロダクトに対する自信を高めるための取り組みを行うことができます。

Zoom Revenue Acceleratorは、使用されるフィラーワード数を分単位で追跡します。

推奨範囲: 1分あたりのフィラーワード数が0.6～3.01（10分当たりのフィラーワード数が6～30）

長広舌

スピーカーの最長スピーチセグメントの長さを表します。長広舌（冗長なスピーチ）は、1人の参加者のみが長時間話し続けることで、ほかの人の会話に参加する意欲を削ぎ、聞き手の理解度に影響をおよぼすとともに疲労の原因になる場合があります。このデータは、マネージャーが営業担当者に一度に話す時間をより意識させ、質問や意見を聞く時間を取るよう指導するのに役立ちます。

長広舌の推奨最長時間は、プレゼンテーションのトピックや回答している質問の内容などにより異なりますが、最近の調査によると、時折話を中断して質疑応答の時間を取ることで、教育分野における全体的な学習理解度や記憶維持率が高まることが示唆されています。

推奨範囲: 2分30秒を超える長広舌を避けることで、通話でのやり取りを向上させ、エンゲージメントが促進され、優れた営業成果につながります。

忍耐力

忍耐力は、質問から回答者の回答までの経過時間を反映します。これは、潜在的な顧客にどれだけの忍耐力が注がれているかを示しており、取引の全体的な進行と結果に影響を与える可能性があります。これを確認して指導することで、営業担当者が会話のペースを制御する能力を向上させることができます。

Zoom Revenue Acceleratorは忍耐力を秒単位で測定します。

推奨範囲: 顧客が回答するまでの待機時間が0.5～1.5秒。

会話分析の概要

Zoom Revenue Acceleratorの会話分析は、Zoomミーティング中に営業チームが顧客とやりとりする方法について貴重なインサイトを提供します。

会話の数

記録されたすべての会話の合計数と指標が表示されます。

所要時間

レコーディングされたすべての会話の平均時間と指標が表示されます。

適切な質問

営業担当者が興味を引く質問をすることで顧客は取引に対する興味が高まるか、逆に潜在顧客が取引を放棄する確率が高まることにつながります。チームメートとマネージャーはこのデータを使用して、ミーティングや取引中に適切な質問が少ない営業担当者を追跡し、もっと興味を引くような質問をするよう提案できます。

Zoom Revenue Acceleratorは、回答の長さによって、その質問の有意味性のレベルを測定します。つまり、回答が長いほど、より興味を引く質問であることを示しています。

推奨範囲: 1回の会話で3～8個の興味を引く質問

Zoom Revenue Acceleratorは、営業担当者、内部参加者、顧客が発する適切な質問を容易に特定して追跡できるため、ミーティング中のインサイトに富んだ貢献を把握し活用するための貴重なツールです。

次のステップ

効果的なミーティングでは、アクションアイテムや結論を伴う明確な次のステップが必要です。次のステップの計画が欠落していると、営業担当者と潜在顧客との間に断絶が生じる可能性があります。営業担当者はこのレポートを使用して、ミーティングから次のステップを設定したり、パーソナルノートから見落としている次のステップを確認したりできます。マネージャーはこのレポートを使用して、効果的な次のステップの計画について営業担当者を指導できます。

これは、各ミーティングに設定された次のステップの割合として表示されます。

感情スコア

センチメントは、営業担当者とマネージャーに顧客のセンチメントを評価する方法を提供します。これはミーティング全体の分析に基づいており、主に会話のセンチメントに焦点を当てています。スコアが高いほどよりポジティブな影響を示し、50前後のスコアは中立的なセンチメントを示します。

エンゲージメントは、トークタイム比率、応答時間ラグ、スピーカー交代頻度など、さまざまな要因に基づいています。これらは、会話全体を通して顧客や見込み客がどのぐらい関心を持っているかを推定するために使用されます。

センチメントスコアとエンゲージメントスコアは0～100の範囲で、スコアが高いほどエンゲージメントまたはセンチメントが高いことを示します。

推奨範囲: センチメントスコアが61以上、エンゲージメントスコアが50以上。

エンゲージメントスコア

レコーディングされたすべての会話の平均エンゲージメントスコアと指標が表示されます。エンゲージメントスコアは、トークタイム比率、応答時間ラグ、スピーカー交代頻度など、さまざまな要因に基づいています。これらは、会話全体を通して顧客や見込み客がどのぐらい関心を持っているかを推定するために使用されます。

Zoom Revenue Acceleratorの取引分析の概要

以下のセクションでは、連携済みCRMの取引データとミーティング指標を組み合わせた、取引で利用可能な各分析を示しています。

取引当たりの会話の数

このデータ分析では取引の最適なパターンを表示し、特定の取引タイプにおいてミーティングの数が多すぎるか少なすぎるかを判断できます。この分析に基づいてマネージャーは戦略を調整し、より良い営業体験を提供し、取引成立率を向上させることができます。

デフォルトビューには過去3か月のチームデータと、取引ごとに記録されている会話数のランキングが最高から最低の順に表示されます。その他のフィルタを適用すると、確認中のデータを変更できます。

取引当たりの会話時間

このデータ分析では、特定の取引タイプについてミーティングの長さ（長すぎるか短すぎるか）を追跡し、インサイトとして活用することで取引成立率を向上できる可能性があります。分析に基づいてマネージャーは戦略を調整し、営業担当者のワークロードと時間管理を最適化できます。

デフォルトのビューは、チームの過去3か月のデータで構成され、各取引に必要な会話の合計がランキングで表示されます。その他のフィルタを適用すると、確認中のデータを変更できます。

Zoom Revenue Acceleratorのインジケーターの概要

Zoom Revenue Acceleratorインジケーターは、レコーディングの文字起こしから特定の単語、フレーズ、文を識別するので、会話内の重要な場面をキャプチャすることができます。

以下のカテゴリから選択して、インジケーターを効率的に整理できます。

Zoom Revenue Accelerator Indicatorsの詳細情報をご覧ください。

Revenue Acceleratorプロダクトの使用状況の概要

Zoom Revenue Acceleratorの使用状況の追跡には、会話ビュー、コメント、スコアカード、各場面など、さまざまな指標のモニタリングが含まれます。

会話ビュー

会話ビューは、担当者ごとの会話閲覧セッション数を示します。閲覧セッション数と閲覧された会話のユニーク数が表示されます。

コメント

ユーザーが行ったコメントの数を表します。ユーザーのエンゲージメントレベルとコンテンツの理解度について、貴重なインサイトを提供できます。

スコアカード

営業マネージャーが記入したスコアカードの数を表します。

モーメント（共有および作成）

モーメントの使用状況レポートにより、ユーザーは作成されたモーメントの数とその人気度を追跡できます。作成されたユニークモーメントの数、総視聴回数、視聴回数別のトップモーメントなどの指標を、全ユーザー、チーム、メンバーごとに確認できます。

ユーザーが共有または作成したモーメントや会話の数を表します。営業マネージャーはこの情報を使用して、コンテンツの共有と作成にもっとも効果的な担当者を特定し、共有 / 作成されたコンテンツの品質に関するフィードバックを提供できます。