オーディオインターコムの設定と使用
管理者またはZoom Phoneユーザーは、Zoom Phoneユーザーのオーディオインターコムを有効または無効にすることができます。オーディオインターコムを使用すると、手を使わずにほかのZoom Phoneユーザー(デスクトップアプリまたは固定電話)とコミュニケーションを取ることができます。オーディオインターコムのエグゼクティブ特権を持つZoom Phoneユーザーは、ほかのZoom Phoneユーザーに電話をかけることができ、受信側ユーザーは通話に自動応答できます。
代表用途としては、デスクトップアプリまたは固定電話に一部の従業員しかアクセスできないような、規模の大きい職場などが考えられます。従業員はオーディオインターコムで内線に電話して、パークされた通話への応答を依頼したり、オフィスに訪問者が来ていることをほかの従業員に知らせたりするなど、一定範囲にすばやく用件を放送できます。
オーディオインターコムを設定し、使用するための要件
オーディオインターコムを送信する機能を備えた内線には、必ず以下の前提条件を満たさなければなりません。
- Zoom Phoneライセンス
- Windows、macOSまたはLinux向けZoomデスクトップクライアントバージョン5.9.3以降
- 管理者が有効にしたオーディオインターコムポリシー設定
受信側の内線は、必ず次の前提条件を満たすZoom Phoneユーザーまたは共用エリア電話機でなければなりません。
- Zoom Phoneライセンス
- 次のいずれかの条件を満たすこと:
- 管理者が有効にしたオーディオインターコムポリシー設定
注: 送信者(Zoom Phoneユーザー)と受信者(Zoom Phoneユーザーまたは共用エリア電話機)のオーディオインターコムを管理者が有効にしている必要があります。
オーディオインターコムを設定する方法
管理者またはZoom Phoneユーザーは、オーディオインターコムポリシー設定を有効にした後、オーディオインターコム通話の受信 / 発信相手となる別のZoom Phoneユーザーまたは共用エリア電話機を割り当てることで、オーディオインターコムを設定できます。インターコム機能にユーザーを追加すると、この機能が使えるようになったことを示す通知メールが当人に届きます。
アカウント(アカウント管理を使用)
注: オーディオインターコムポリシーは、作成されたすべての新規アカウントのアカウントレベルでデフォルトで有効になります。
- アカウント設定を編集する特権を持つ管理者として、Zoomウェブポータルにサインインします。
- ナビゲーションメニューで、[アカウント管理]、[アカウント設定] の順にクリックします。
- [Zoom Phone] タブをクリックします。
- [一般] にある [オーディオインターコム] 切り替えボタンをクリックして有効または無効にします。
- 認証ダイアログが表示されたら、[有効にする] または [無効にする] をクリックして変更を確定します。
- (オプション)アカウント内のユーザー全員に対してこの設定の変更を阻止するには、ロックアイコン
をクリックしてから [ロック] をクリックして設定を確定します。
内線(Zoom Phoneユーザー)
- アカウント設定を編集する特権を持つ管理者として、Zoomウェブポータルにサインインします。
- ナビゲーションメニューで、[電話システム管理]、[ユーザーとルーム] の順にクリックします。
- [ユーザー] タブをクリックします。
- 表示されているZoom Phoneユーザー名をクリックてから、[ユーザー設定] タブをクリックします。
- [インターコム] セクションで、[設定] または [追加] をクリックします。
- [インターコムを割り当てる] で、ドロップダウンメニューをクリックして [ユーザー] または [共用エリア電話機] を選択後、割り当て先にするZoom Phoneユーザーまたは共用エリア電話機を指定し、[保存] をクリックします。
割り宛て先(Zoom Phoneユーザーまたは共用エリア電話機)が [インターコム] セクションに表示されます。割り当て先(電話または共用エリア電話機)の [インターコム] セクションは、割り当て実行者の表示名と内線で更新されます。 - [インターコム通話を受けるデフォルトのデバイスを選択] で、ロップダウンメニューをクリックして、インターコム通話のルーティング先デバイスを以下から選択します。
- Zoomアプリケーション / Zoomデスクトップアプリケーション: すべての着信インターコム通話をZoomデスクトップクライアントにルーティングします。
- (固定電話の表示名): すべての着信インターコム通話を割り当て先固定電話にルーティングします。
- [保存] をクリックします。
ユーザー
- Zoomウェブポータルにサインインします。
- ナビゲーションメニューで [電話]、[設定] タブの順にクリックします。
- [インターコム] セクションで、[設定] または [追加] をクリックします。
- [ユーザー] または [共用エリア電話機] を選択後、割り当て先にするZoom Phoneユーザーまたは共用エリア電話機を指定し、[保存] をクリックします。割り宛て先(Zoom Phone ユーザーまたは共用エリア電話機)が [オーディオインターコム] セクションに表示されます。割り当て先(電話または共用エリア電話機)の [オーディオインターコム] セクションは、割り当て実行者の表示名と内線で更新されます。
- [インターコム通話を受けるデフォルトのデバイスを選択] で、ロップダウンメニューをクリックして、インターコム通話のルーティング先デバイスを以下から選択します。
- Zoomアプリケーション / Zoomデスクトップアプリケーション: すべての着信インターコム通話をZoomデスクトップクライアントにルーティングします。
- (固定電話の表示名): すべての着信インターコム通話を割り当て先固定電話にルーティングします。
- [保存] をクリックします。
インターコムを回線キーに割り当てる方法
注:
- これは、インターコムが正常に動作するために必ず必要な設定なので、デバイスの種類(クライアント、モバイル、固定電話)が何であれ必ず適用する必要があります。
- インターコム回線キーは発信者と受信者の両方に設定する必要があります。
複数の回線キーをサポートする固定電話がプロビジョニングされている場合、割り当てられているZoom Phoneユーザーまたは共用エリア電話機へ簡単にインターコム通話を発信できるように、インターコムキーを割り当てることができます。前のセクションで言及したとおり、ウェブポータルで設定されたら、固定電話はオーディオインターコム回線キーを自動受信します。
- Zoomウェブポータルにサインインします。
- [電話] をクリックします。
- [設定] タブをクリックします。
- [キーと位置] セクションで、[表示または編集] をクリックします。
- [キーの管理] をクリックします。
- 利用可能な回線キーの1つで [キーを設定] をクリックするか、既存の回線キーを編集します。
- これらの設定を以下の列で指定します。
- キータイプ: [インターコム] を選択します。
- キー割り当て: Zoom Phoneユーザーまたは共用エリア電話機を選択してキーを割り当てます。
- エイリアス(オプション): 電話に表示されるエイリアスを入力します。
- [保存] をクリックします。
詳細情報については「キーと位置の設定」をご覧ください。
オーディオインターコム通話を発信する方法
- Zoomデスクトップクライアントにサインインします。
- [電話] をクリックします。
- 以下の方法を使用すると、オーディオインターコムの通話相手として設定済みのZoom Phoneユーザーまたは共用エリア電話機へ、簡単に通話を発信できます。
- [回線] タブをクリックし、[モニタリング中] または [共有中] セクションで、目的のZoom Phoneユーザーを探します。ユーザーにカーソルを合わせ、インターコムアイコン
をクリックします。
注: インターコム通話の発信先になりうるZoom Phoneユーザーは、自分がいかなるコールモニタリンググループにも属していない場合、[モニタリング中] の下に表示されます。 - ダイヤルパッドの上に名前または番号を入力して、連絡先を検索します。目的のZoom Phoneユーザーまたは共用エリア電話機にカーソルを合わせ、インターコムアイコン
をクリックします。
インターコム通話を発信すると、次のようなことが起こります。
-
- 受信側のZoom Phoneユーザーまたは共用エリア電話機は、通話に自動応答できます。
- Zoom Phoneユーザーが通話を受ける場合、通話はZoom Phoneユーザーがインターコム設定で指定したデスクトップクライアントまたはデスクフォンにのみルーティングされます。
- 双方ともに、インターコム通話であることを示すビープ音が聞こえます。
オーディオインターコムが自動応答しない場合のシナリオ
次の表に、オーディオインターコムの通話が自動応答しない場合の各種シナリオとそれぞれの結果をまとめました。
インターコム通話を受けるZoom Phoneユーザーのステータス | 結果 |
Zoom Phoneユーザーが通話中。 | 通話の確認メッセージが表示されます。確認すると、通話に追加されることになります。インターコム通話を受けたZoom Phoneユーザーは、その通話を三者通話に統合することもできます。 |
Zoom Phoneユーザーが通話をモニタリング中。 | インターコム通話の受信側Zoom Phoneユーザーは、自動的には応答しません。代わりに、現在の通話を終わらせ、着信インターコム通話を受け入れるオプションが付いた通話通知が届きます。 |
Zoom Phoneユーザーがミーティング中。 | インターコム通話の受信側Zoom Phoneユーザーは、自動的には応答しません。代わりに、ミーティングを終わらせ、着信インターコム通話を受け入れるオプションが付いた通話通知が届きます。 |
Zoom Phoneユーザーのプレゼンス設定が [取り込み中]、または営業時間外。 | 通話は所定のコールハンドリング設定に沿ってルーティングされます。 |
Zoom Phoneユーザーが緊急通話中。 | インターコム通話は自動的に切断されます。 |