2022年5月: 新しい共用エリア機能導入

Zoom Phone では、共用エリア電話機、アナログ電話アダプター(ATA)、ウェブポータルの Zoom Phone 専用ハードウェアを管理するための更新されたワークフローを導入しています。 2022 年 5 月 22 日、アカウント オーナーと管理者には、新しい共用エリア機能に切り替える(または現在の管理者機能を維持する)オプションが付与されます。 2022 年 5 月 22 日より、すべての新しい Zoom Phone アカウントは自動的に新しい共用エリア機能を利用するように設定され、この設定に関してユーザーが操作を行う必要はありません。 2023 年 1 月 1 日、Zoom は、まだオプトインしていないすべてのお客様に対して、新しい共用エリア機能を自動的に有効にします。

この改善されたワークフローにより、管理者が共用エリアで Zoom Phone デバイスを追加・管理することが、さらに容易になり一貫性が保たれます。 共用エリアは、複数の従業員が使用できるオフィス内の任意のエリアに設定できます。 たとえば、組織にハイブリッド オフィス スペースがある場合、各ホテリング ステーションを共用エリアとして定義し、電話をこのエリアに割り当てて従業員が使用できるように設定可能です。

 

新管理者機能旧管理者機能

管理者は共用エリアを定義し、デバイスを割り当てることができます。 各共用エリアの内線と設定は、一元的な場所から構成できます。

 

管理者は、個別での共用エリアデバイス設定のみに限定されていました。 共用エリア電話機は [ユーザーとルーム] ページ、ATA は [電話とデバイス] ページで設定できました。

 

この記事では、次の項目について説明します。

新しい共用エリア機能を使用するための前提条件

主な変更点の概要

新しい共用エリア機能と旧機能を比較した場合の主な変更点を以下のセクションで紹介します。

既存の共用エリア電話機の移行

新しい共用エリア機能がリリースされると、既存の共用エリア電話機は新しい [共用エリア] タブにある共用エリアに変換されます。 関連する設定([ポリシー] タブと [設定] タブ)も移行します。

[ユーザーとルーム] ページにある新しい [共用エリア] タブ

ATA、共有オフィス(共用エリアの Zoom Phone 専用ハードウェア)、共用エリア電話機設定は、[ユーザーとルーム] ページにある新しい [共用エリア] タブに移行しました。

[共用エリア] タブは、共用エリアと割り当て済みデバイス(卓上電話、ATA、Zoom Phone 専用ハードウェア)を管理するための新しい一元的な場所です。 [共用エリア] タブには、以前の [共用エリア電話機] タブのようなデバイスの一覧ではなく、内線と設定の一覧が用意されています。

テーブルの列と、検索フィルタやインポート / エクスポート オプションなどの機能は、以前と同じままです。

新管理者機能旧管理者機能
1 か所で管理されるデバイスの内線 / 設定:

[電話システム管理] > [ユーザーとルーム] > [共用エリア] タブ

さまざまな場所で管理されるデバイスの内線 / 設定:

[電話システム管理] > [ユーザーとルーム] > [共用エリア電話機] タブ

[電話システム管理] > [ユーザーとルーム] > [共有オフィスタブ] タブ

[電話システム管理] > [電話とデバイス] > [アナログ電話アダプター] タブ

共用エリア追加用のワークフロー

共用エリア追加用のワークフローは、Zoom Phone ユーザーの追加と同様です。 共用エリアを追加して、プロフィール / 内線を作成し、卓上電話、アナログ電話アダプター、または Zoom Phone 専用ハードウェアを共用エリアに割り当てることができます。

[電話とデバイス] ページ

すべての割り当て済みの卓上電話、ATA、共用エリア電話機は、1 つのテーブルに統合されています。 管理者は、各デバイスの割り当て済み共用エリアまたは Zoom Phone ユーザーを簡単に確認できます。 また、テーブルをフィルタリングして、特定の共用エリアまたは Zoom Phone ユーザーに割り当てられたデバイスのみを表示することもできます。

共用エリアへのデバイス割り当て

管理者は、2 つの方法でデバイスを共用エリアに割り当てることができます。

共用エリアの一括インポートまたは更新

CSV ファイルを使用した Zoom Phone ユーザーのインポートまたは更新と同様に、管理者は CSV での一括インポートを実行して、デバイスが直接割り当てられた共用エリアを追加できます。 また、[電話とデバイス] ページで、未割り当てデバイスの一括インポートを実行することもできます。

ルーティング方法における共用エリア メンバーシップ

管理者は、共用エリアを自動受付、コールキュー、通話ピックアップ グループのメンバーとして割り当てることができます。 つまり、共用エリア電話機、ATA、Zoom Phone 専用ハードウェアをメンバーにすることができます。

新管理者機能旧管理者機能
自動受付、コールキュー、通話ピックアップ グループのメンバーにできるのは、以下のとおりです。
  • Zoom Phone ユーザー
  • 以下を含む共用エリア
    • 共用エリア電話機
    • ATA
    • Zoom phone 専用ハードウェア
自動受付、コールキュー、通話ピックアップ グループのメンバーにできるのは、以下のとおりです。
  • Zoom Phone ユーザー
  • 共用エリア電話機

 

共用エリア API に関する変更

共用エリア電話機 API を使用していない場合は、何もする必要はありません。 新しい共用エリアの変更をサポートする共用エリア API が導入されました。 年末までに新しい共用エリア API に切り替える必要があることにご注意ください。 こちらの変更の詳細については、Zoom デベロッパー向けプラットフォーム サイトをご覧ください。