LTI Proの設定

LTI Proアプリが、LTI 1.1.1スタンダードに準拠した学習管理システム(LMS)にZoomのビデオカンファレンス機能を連携します。LTI Proは、Blackboard、Canvas、Desire2Learn、Moodle、SakaiなどのLMSプラットフォームとの連携にも成功しています。

LTI Proを設定するための要件

目次

LTI Proインスタンスを設定する

  1. Zoom Marketplaceにサインインします。
  2. [管理]、[アカウントのアプリ] の順にクリックします。
  3. [LTI Proアプリ] を探します。
  4. [アクション] 列の をクリックし、[設定] をクリックします。
  5. 自分のLTI資格情報を探し、[編集] をクリックします。

    : 資格情報がリストにない場合は、[新しい資格情報を作成] をクリックしてください。
    ウェブページにLTI資格情報が表示されます。

学習管理システム(LMS)向けに設定する

LMS用のLTI Proをインストールおよび設定するためのリンクは、以下のとおりです。

: お使いのLMSにZoomをインストールする前に、LTI Proの設定オプションを確認し、必要に応じて設定する必要があります。

LTI Pro向けの設定オプション

LTIの使用を最適化できるよう、LTI Proは次の設定オプションを提供しています。

LTI Proではコースのインストラクターとコースの学生・生徒に、やや異なるインターフェースと機能を提供します。コースのインストラクターは、教師、管理者、コーススタッフなどのLTI Proユーザーです。LTI属性「ロール」は、LTI Proユーザーをそのコースのインストラクターとして識別するために使用されます。以下の「LTIユーザーをインストラクターとして識別する」セクションで、LTI Proユーザーをインストラクターとして設定する方法についてご覧ください。インストラクターとして識別されていないユーザーは、学生・生徒と見なされます

学生・生徒にミーティングのスケジュール作成と主催の許可を設定する方法

LTI Proの管理者は、学生・生徒がミーティングをスケジュールまたは主催できるよう設定できます。学生・生徒は学習グループ、コース演習などの目的でミーティングを主催できます。学生・生徒が主催するミーティングには、次の特徴があります。

ユーザーがLTI Proのミーティング [参加] リンクをクリックすると、Zoomクライアントに自動的にサインインします。

: Canvas Calendar、D2L Calendar、Moodle Calendarで提供されるミーティングリンクには適用されません。

LMS IDPによるZoomへの自動サインインを有効にする

SSO経由でLMSにサインインしたユーザーは、Zoomミーティングに参加したとき、自動的に自分のZoomアカウントにサインインします。この機能の要件は次のとおりです。

Zoomアカウントを持っていないLTI Proユーザーを対象に、自動的にZoomアカウントを作成します。LTI Proの管理者は、ユーザーアカウントの [インストラクターのみ] 用または [インストラクターと学生・生徒] 双方用の自動プロビジョニングを選択できます。

LTI Proと関連付けられたZoomアカウントが、関連ドメインを有効にしており、ユーザーのメールアドレスが関連ドメインのドメインを使用している場合、ユーザーにアカウントのアクティベーションメールを送信せずにユーザーアカウントのプロビジョニングが行われます。関連ドメインが無効になっているか、ユーザーのメールアドレスが関連ドメインのドメインを使用していない場合、ユーザーがアカウントのアクティベーションメールに応答して、自分のZoomユーザーアカウントをアクティベートする必要があります。

LTI Proの管理者は、許可されたメールドメイン設定を使用して、自動プロビジョニングされるユーザーを制御できます。許可されたメールドメインが1つ以上追加された場合、許可されたドメインと一致するドメインのメールアドレスを使用しているLTI Proユーザーのみが、Zoomユーザーアカウントの自動プロビジョニングの対象となります。

LTI Proユーザーは、ベーシック、ライセンス、またはオンプレミスのいずれかのユーザータイプで自動プロビジョニングされます。

[代替ホストを自動入力] が有効になっている場合、すべてのコースインストラクターは、代替ホストになるべきユーザーとして識別されるロールを持つ限り自動的に、インストラクターのみが主催するZoomミーティング、またはインストラクターと学生・生徒が主催するZoomミーティングの代替ホストになります。

[出席状況レポート] は、無効にして以前のミーティングに表示されないように、有効にして以前のミーティングに表示されるように設定できます。

[クラウドレコーディングリンク] が有効になっている場合、学生・生徒のLTIユーザーには、以前のミーティングのクラウドレコーディングへのリンクがクラウドレコーディングタブに表示されます。[すべて] を選択すると、レコーディングへのリンクはミーティング完了時にオンラインになります。[公開済み] を選択すると、レコーディングへのリンクは、インストラクターまたはスタッフがそのレコーディングを公開した時にのみオンラインになります。

インストラクターのプライベートな予定のスケジュールを設定する方法

Zoom LTIの設定ページで、管理者は[インストラクターのプライベートな予定のスケジュール] 設定を有効にできます。有効にすると、インストラクターはEasy Schedulerを使用してプライベートなスケジュールの作成および管理を開始できます。この機能により、インストラクターは他のインストラクターが変更できないプライベートなスケジュールを作成できます。この設定を無効にすると、インストラクターは他のインストラクターが作成したスケジュールを編集および削除できます。この機能は、学生・生徒および学習者の機能には影響しません。

: Zoomアカウントの管理者は、プライベートステータスに関係なく、スケジュールを変更する権限を保持します。

Zoomユーザーの自動アップグレードを設定する方法

LTI Proの管理者は、LTI Proを使用するとき、[インストラクターのみ] または [インストラクターと学生・生徒] のユーザータイプを [ベーシック] から [プロ] へと自動的に変更できるようになりました。

LTIユーザーをインストラクターとして設定する方法

LTI Proはロールを基準にして、ユーザーがインストラクターかどうかを判別します。インストラクターはMTOスケジュールにアクセスし、コースと関連付けられたZoomミーティングを開始および管理できます。

ユーザーをインストラクターとして識別するデフォルトのロールは、次のとおりです。

管理者は、ユーザーをインストラクターとして識別するロールを追加できます。この例では、LTI Proユーザーをインストラクターと識別するロールとして[スタッフ] が追加されたことを示しています。

ロールを追加するには、[LTIユーザーをインストラクターとして識別] フィールドに目的のロール名を入力し、Enterキーを押します。

メールアドレスまたは従業員固有IDの属性名を設定する方法

LTI Proでは、LMSユーザーアカウントをZoomユーザーアカウントにリンクします。この連携でLMSユーザーと同一人物のZoomアカウントを紐づけられるよう、カスタムIDまたはメールアドレスを含むLTI属性名を入力してください。

: この例では「school.edu」がLTI属性かどうかをチェックしています。school.eduがLTI属性ではない場合は、「school.edu」という文字列をメールアドレスのドメインとして使用します。

タイムゾーンを設定する方法

[LTI Pro] が選択されている場合、LTI Proにより、LTIユーザーのタイムゾーンは、LTI Proで設定されているタイムゾーンに設定されます。

[LMS] が選択され、かつ「custom_person_address_timezone」というLTI属性が存在する場合、その属性値に基づき、LTI ProによってLTI Proユーザーのタイムゾーンが設定されます。

[LMS] が選択され、かつ「custom_person_address_timezone」というLTI属性が存在しない場合、デフォルトのタイムゾーンを使用して、LTI Proユーザーのタイムゾーンが設定されます。

認証例外を許可する方法

Zoomミーティングのスケジュールを作成する際、ミーティング開催者が [認証されたユーザーのみがミーティングに参加可能] オプションを有効にすると、ユーザーがZoomアカウントを持っていることと特定のドメインに属していることをZoomが認証しない限り、ユーザーがミーティングに参加できないように設定可能です。ミーティング開催者は、認証例外機能を使用することで、所定のドメインに属さないユーザーやZoomのユーザーアカウントを持っていない特定ユーザーの参加を許可できます。アカウント管理者は、アカウントのセキュリティ下でこの機能を有効にする必要があります。

  1. Zoomウェブポータルにサインインします。
    ナビゲーションメニューで、[アカウント管理]、[アカウント設定] の順にクリックします。
  2. [セキュリティ] をクリックします。
  3. [認証例外を許可] を選択して保存します。

トラッキングフィールドを使用すると、Zoomミーティングをカレンダーのコースイベントに関連付けることもできます。Zoomダッシュボードでは、トラッキングフィールド値によるフィルタリングで、特定の教育機関と関連づけられた現在・過去のミーティングを確認できます。


: カスタムフィールドを設定する方法は、以下をご覧ください。

LTI Proは、LTI属性と値の一致に基づいて、グループへのインストラクターの割り当てをサポートしています。: 属性名と「custom」が付いた属性名の一致を確認します。たとえば上の設定例では、「group」または「custom_group」という属性名の一致を確認します。

よくある問題の1つは、LTIユーザーがLTI Proを使用しようとするものの、インストール済みのLTI Proと関連付けられたZoomアカウントに属していないZoomユーザーアカウントを使用しているという問題です。

このエラーが発生したとき、ユーザーには、カスタマイズされたエラーメッセージが届き、インストール済みのLTI Proと関連付けられたZoomアカウントにサインインするためのリンクが提供される場合があります。

サインイン用URLには、どのようなURLでも設定できます。一般的には、メインアカウントまたはサブアカウントのバニティURLに設定されています。

[トレーニング受講] リンクとテキストをカスタマイズできるようになり、顧客がユーザーをトレーニングに誘導したり、ユーザーにサポートドキュメントを提供したりできるようになりました。

承認済みドメインを設定する

Zoom Marketplaceで、Zoom管理者としてLTI Proアプリにサインインし、[LTI Pro設定] ページに移動します。

[LTI Pro設定] ページの [承認済みドメイン] セクションを設定します。

LMSとLTI Proへのアクセスに使用される可能性のあるドメインはすべて、このフィールドに入力するよう徹底してください。また、入力したドメイン名の末尾に「/」がないことを確認してください。

LTI Proでは、CSVファイルによるミーティングの一括インポートをサポートしています。ZoomのREST APIでコースのミーティングをプログラムで自動作成し、以下の手順でCSVファイルを使用し、LTI Proコースにインポートすることもできます。

  1. ZoomのREST APIでミーティングを作成します。REST APIを使用したミーティング作成の詳細情報については、こちらのリンクをご覧ください。
  2. [代替ホストを自動入力] 設定を無効にします。(理由は、LTI Pro環境でミーティングをインポートする管理者が、ミーティングの代替ホストになるため)。もしくは、ミーティングのインポートにのみ使用する資格情報を新しく作成し、[LTI Pro設定] ページの設定は一切変更しないでください。
  3. 次の要領で、ミーティングをインポートするためのCSVファイルを作成します。
    1. CSVファイルの作成に必要な列の例を見るには、[LTI Pro設定] ページで [ミーティングをインポート] セクションに移動し、[CSVテンプレートをダウンロード] をクリックします。
    2. 次の要領で、プログラムまたは手動で次の列を使用し、CSV形式のミーティングインポートファイルを作成します。
      • ミーティングID: コースにインポートされたミーティングのミーティングID
      • コンテキストID: ミーティングと関連付けられる予定のコースと関連付けられたコンテキストID
      • ドメイン: LMSへのアクセスに使用されるドメイン
      • custom_canvas_course_id: Canvas CalendarおよびConversationsをサポートするためにのみ必要
  4. [LTI Pro設定] ページの [ミーティングをインポート] セクションにある [CSVをインポート] ボタンをクリックして、ミーティングをインポートします。
    : インポートできるミーティング数は、CSVファイル1件あたり1,000個までという上限があります。LTI Proから複数のミーティングを一括削除する方法はありません。そのため、LTI Proに一括インポートする前に少数のミーティングをインポートしてテストし、この方法が機能することを確認してから、CSV形式の多数のミーティングインポートファイルの正確さを検証します。
  5. 完成したCSVファイルをインポートします。
    完了すると、Zoomからインポート確認メールが届きます。

その他のトラブルシューティングについては、Zoomサポートにリクエストを送信してください。