今回は、Citrix Receiver、VMware Horizon Client、または Azure Virtual Desktop(AVD)でよくある問題のトラブルシューティングと解決に役立つ情報を紹介します。 この記事は、一部のユーザーでインストールがうまくいかない理由を確定するという点においても役立ちます。
この記事では、次の項目について説明します。
問題: Zoom Plugin for Citrix Receiver または Zoom Plugin for VMware Horizon Client で「Citrix Receiver または VMware Horizon Client が実行中です。 このアプリケーションを終了してから、Zoom Plugin for Citrix Receiver または VMware Horizon Client のインストールを続行してください」というエラー メッセージが表示されます。 この問題で考えられる原因は、インストール中も Citrix Receiver または VMware Horizon Client がまだ実行していることです。
推奨事項:
taskkill /im wfica32.exe /f taskkill /im vmware-view.exe /f
問題: 別のバージョンへインストールできません。 標準(完全自動モード以外の)インストールで、Zoom Plugin for Citrix Receiver または Zoom Plugin for VMware Horizon Client から「より新しいバージョンの Citrix Receiver または VMware Horizon Client がすでにインストールされているため、インストールできません」というエラー メッセージが表示されます。
推奨事項:
問題: Windows シン クライアントで VDI プラグインがインストールできません。 VDI プラグインのインストール中にインストールがロールバックされ、Zoom Plugin for Citrix Receiver または Zoom Plugin for VMware Horizon Client から、「ファイルのコピー中にエラーが発生し、インストールを完了できませんでした」というエラー メッセージが表示されます。
推奨事項: このような問題で考えられる原因をトラブルシューティングするには、以下のシン クライアント プラットフォーム(Citrix または VMware)別のトラブルシューティング手順に従って操作します。
注: これらのトラブルシューティング手順は、インストーラが Zoom のプロダクトをインストールする際に使用するロジックに沿ったものです。
Zoom のインストーラでは、バイナリ ファイルを既存の Citrix Workspace または Receiver 用インストール フォルダに直接コピーしなければならないため、システム上にそのフォルダが存在している必要があります。
注: 対象システムに、Workspace または Receiver がインストールされていること、それが UWP または Microsoft ストア バージョンに該当しないことを確認します。 バージョン間の違いの詳細情報については「Citrix Receiver for Windows のエディション(ストア インストールか、手動インストールか)を検出する方法は?」をご覧ください。
デフォルトでは、Zoom Citrix プラグインのバイナリが以下のインストール ディレクトリにコピーされます。
プラグインのインストールが完了しているかどうかを確認するためには、以下のとおりに操作します。
ZoomCitrixHDXMediaPlugin\Plugin にあるファイルは、プラグイン ファイル(zoommedia.dll, cmmlib.dll、libcrypto-1_1.dll, util.dll)で、必然的に [変更日時] が親フォルダのファイルと同様になります。 これらのファイルを Citrix Receiver のインストール パスにコピーする必要があります。なお、このパスは HKCU\SOFTWARE\Citrix\Install\ICA Client または HKLM にあるレジストリ キーの値「InstallFolder」を確認すると見つかります。
または Citrix Receiver が実行中の場合は、タスク マネージャーを使用し、以下の操作でインストール パスを取得することもできます。
プラグイン登録を確認するためには、レジストリ エディタ(regedit.exe)を起動します。 次のレジストリキーのパスと値が、以下のデータどおり表示されることを確認します。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\Citrix\ICA Client\Engine\Configuration\Advanced\Modules\ICA 3.0] "VirtualDriverEx"="ZoomCitrixMediaPlugin" [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\Citrix\ICA Client\Engine\Configuration\Advanced\Modules\ZoomCitrixMediaPlugin] "DriverName"="ZoomMedia.dll" "DriverNameWin32"="ZoomMedia.dll" "ZoomPath"="C:\Program Files (x86)\ZoomCitrixHDXMediaPlugin"
Zoom のインストーラでは、バイナリ ファイルをそのフォルダに直接コピーしなければならないため、VMware Horizon Client がインストールされている必要があります。 インストーラは以下のレジストリキー値を使用して VMware Horizon のインストール フォルダを探します。
シン クライアントにこのキーが存在していること、InstallPath のデータが既存フォルダ(HKLM\Software\VMware, Inc.\VMware VDM\RemoteExperienceAgent)を指していることを確認します。
デフォルトでは、Zoom VMware プラグインのバイナリが以下のインストール ディレクトリにコピーされます。
プラグインのインストールが完了しているかどうかを確認するためには、以下のとおりに操作します。
ZoomVmwareMediaPlugin\Plugin(32 ビット)、ZoomVmwareMediaPlugin\x64(64ビット)にあるファイルは、VMware Horizon のインストール フォルダにコピーされるプラグイン インストール ファイルです。なお、このフォルダはレジストリキー HKLM\Software\VMware, Inc.\VMware VDM\RemoteExperienceAgent を確認し、InstallPath にあるファイルパスを開くと見つかります。
プラグイン登録を確認するためには、レジストリ エディタ(regedit.exe)を起動します。 次のレジストリキーのパスと値が、以下のデータどおり表示されることを確認します(以下に示すデフォルトパスはほんの一例)。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\VMware, Inc.\VMware VDPService\Plugins\ZoomMedia]
"dll" = "C:\Program Files (x86)\VMware\VMware Horizon View Client\x64\ZoomMediaForHorizon.dll"
"ZoomPath"="C:\Program Files (x86)\ZoomVmwareMediaPlugin"
Zoom は Horizon Client に VMware の接続プロトコルを使用するよう推奨しています。 Linux を実行しているシン クライアントは、VMware Horizon の接続プロトコルとして PCoIP の指定を許可する場合があります。 ただしオペレーティング システムが提供する PCoIP のバージョンによっては、Zoom VDI プラグインへの接続に必要なバーチャル チャネルがサポートされていない可能性があります。 VDI プラグインが接続しない場合、接続プロトコルを VMware Blast のプロトコルに切り替えます。
プラグイン登録を確認するためには、レジストリ エディタ(regedit.exe)を起動します。 次のレジストリキーのパスと値が、以下のデータどおり表示されることを確認します(以下に示すデフォルトパスはほんの一例)。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Terminal Server Client\Default\AddIns\ZoomWVD]
"name" = "C:\Program Files (x86)\ZoomWVDMediaPlugin\x64\ZoomMediaWVD.dll"
"zoompath" = "C:\Program Files (x86)\ZoomWVDMediaPlugin\"
さらなるトラブルシューティングが必要な場合、プラグインまたは VDI Client インストーラのログのご提供をお願いする場合があります。 Zoom VDI Plugin 5.7.0 以降の Windows プラグインは、MSI インストーラのログ記録機能をサポートしています。
インストーラ ログを収集するには、次のとおりに操作します。