Zoomアプリは、マイクが拾ったオーディオの品質を向上させるために、デフォルトでノイズ抑制とエコー除去を使用しますが、マイクの拾ったオーディオの全音域が必要な状況では、これらのオーディオフィルタは妨げになります。このような場合、ユーザーはこれらのオーディオフィルタを無効にしてサンプルレートを改善し、ミーティング内の音質を向上させることができます。該当する状況には、楽器を演奏しているミュージシャン、ポッドキャスト用の高品質オーディオ、音を頼りに診断を下す医療専門家などがあります。 ユーザーは、パーソナライズされたオーディオ分離を利用することもできます。これにより、オーディオプロファイルが作成され、バックグラウンドノイズの分離と抑制が向上します。 オーディオ設定を調整するための要件 バックグラウンド ノイズ抑制、オリジナル サウンド、および Hi-Fi 音楽モード Windows、macOS、Linux用のZoomデスクトップアプリ*: グローバル必要最低バージョン以上AndroidまたはiOS版Zoomモバイルアプリ: グローバル必要最低バージョン以降Zoomウェブアプリ注: Linuxはバックグラウンドノイズ抑制のレベルコントロールのみサポートしています。 ライブ パフォーマンス オーディオ モード Windows / macOS 版 Zoom デスクトップ アプリ: グローバル必要最低バージョン以降ミーティングの参加者全員がライブパフォーマンスオーディオを有効にしている必要があります。48kHz以上のサンプルレートをサポートしているオーディオ入力デバイス注: ライブパフォーマンスオーディオの場合、最高のパフォーマンスを実現するために比較的高度なネットワーク要件が求められることから、イーサネット接続をおすすめします。 目次 Zoom Meetingsのプロフェッショナルなオーディオ設定を行う方法 Zoom Meetingsのプロフェッショナルなオーディオ設定を行う方法 Windows | macOS Zoomミーティングのノイズ抑制の調整 デフォルトでは、ユーザーのマイクが拾ったオーディオの処理には、Zoomの標準的な最適化オーディオが使用されます。最適化にはある程度のバックグラウンドノイズ抑制が含まれているので、ほとんどの状況では最適ですが、状況に合わせてバックグラウンドノイズ抑制のレベルを調整することもできます。雑音の多いオフィス環境で働くときは、強めのノイズ抑制が必要ですが、静かなスタジオで働くときは、弱めのノイズ抑制で十分です。 Zoomデスクトップアプリにサインインします。プロフィール画像をクリックし、[設定] をクリックします。audio-button.png[オーディオ] タブをクリックします。[オーディオプロファイル] セクションで、[Zoomバックグラウンドノイズ除去] を選択します。以下に示す [バックグラウンドノイズ抑制] のレベルがあります。使用するノイズ抑制のレベルを選択します。 自動: デフォルト設定で、必要な場合に調整済みのバックグラウンドノイズ抑制を適用します。バックグラウンドで検出したノイズに基づいて、バックグラウンドノイズのブロックを自動的に調整します。ほとんどのユーザー、状況にはこのオプションがおすすめです。低: ノイズの低減は最小限になります。低レベルの持続的なバックグラウンドノイズをブロックします。注: この設定は、元のサウンドを可能な限り保持するため、音楽をカジュアルに再生するのに最適です。音楽を再生するときに、もっとも忠実に音を再現するには、[詳細オーディオ設定]または [デバイスオーディオの共有(画面共有時または画面共有外)] で [オリジナルサウンドを有効にする] 設定を使用します。中: 扇風機、ペンを鳴らす音などの標準的な環境でのバックグラウンド ノイズの低減と除去に最適です。高: もっとも強いノイズ抑制がかかり、周囲でほかの人たちが話す声などのノイズを削除します。注: このオプションを有効にすると、CPU 使用率が上昇する可能性があります。 ミュージシャン用のオリジナルサウンドの有効化と設定 Zoom の標準であるノイズ抑制は、ほとんどの状況では大きなメリットをもたらしますが、オーディオ フィルタの除去とオーディオ コーデックの品質の向上が、必要かつより有益となる状況もあります。 たとえば、オーディオ フィルタを内蔵した比較的高品質のマイクを使用している場合、単に楽器の全音域のサウンドを拾いたい場合などです。 Zoomデスクトップアプリにサインインします。プロフィール画像をクリックし、[設定] をクリックします。audio-button.png[オーディオ] タブをクリックします。[オーディオプロファイル] セクションで、[ミュージシャン用のオリジナルサウンド] を選択します。追加のオーディオオプションを以下に示します。使用するオーディオ オプションを以下から選択します。 Hi-Fi 音楽モード: エコー除去や後処理を無効にし、オーディオ コーデックの品質を 48Khz、96Kbps(モノラル)/ 192kbps(ステレオ)に向上させます。 高音質対応のオーディオ インターフェース、マイク、ヘッドフォンが必要になります。エコー 除去: マイクとスピーカー間にエコーが発生しないようにします。 ヘッドフォンを使用してオーディオを分離する場合や、楽器を演奏する場合にのみ、無効にすることを推奨します。ステレオオーディオ: マイクのオーディオをステレオでエンコードします。ステレオ対応のマイクまたはオーディオインターフェースが必要です。 [設定] で有効になっていると、必要に応じてライブミーティング中にオン / オフを切り替えることができます。 ライブパフォーマンスオーディオモードの有効化と設定 ミーティング中に仲間とライブで音楽を演奏するときは、ほかのミュージシャンとタイミングを正確に合わせてハーモニーを生み出すことが大切です。 それをサポートするため、ライブ パフォーマンス音楽モードではすべての参加者の間でオーディオ遅延を 30~50 ms 程度まで削減することを目指しています。 注: このオーディオ設定を使用するときは、ほかのオーディオ設定より高度な要件が求められます。 Zoom デスクトップ クライアントにサインインします。プロフィール画像をクリックし、[設定] をクリックします。audio-button.png[オーディオ] タブをクリックします。[オーディオプロファイル] セクションで、[ライブパフォーマンスオーディオ] を選択します。このオーディオプロファイルはライブミーティング中に使用できます。 [設定] で有効になっていると、必要に応じてライブミーティング中にオン / オフを切り替えることができます。 Linux Zoomミーティングのノイズ抑制の調整 デフォルトでは、ユーザーのマイクが拾ったオーディオの処理には、Zoom の標準的な最適化オーディオが使用されます。 最適化にはある程度のバックグラウンド ノイズ抑制が含まれているので、ほとんどの状況では最適ですが、状況に合わせてバックグラウンド ノイズ抑制のレベルを調整することもできます。 雑音の多いオフィス環境で働くときは、強めのノイズ抑制が必要ですが、1 人でレコーディングするときは、弱めのノイズ抑制で事足りる可能性があります。 Zoomデスクトップアプリにサインインします。プロフィール画像をクリックし、[設定] をクリックします。audio-button.png[オーディオ] タブをクリックします。[バックグラウンド ノイズを抑制] の横にあるドロップダウン メニューをクリックし、適用したい抑制レベルを以下から選択します。 自動: デフォルト設定で、必要な場合に調整済みのバックグラウンド ノイズ抑制を適用します。 バックグラウンドで検出したノイズに基づいて、バックグラウンド ノイズをブロックするレベルを自動的に調整します。 音楽が検出された場合は、バックグラウンド ノイズとして処理されません。低: ノイズの低減は最小限になります。低レベルの持続的なバックグラウンドノイズをブロックします。注: この設定は、元のサウンドを可能な限り保持するため、音楽をカジュアルに再生するのに最適です。音楽を再生するときに、もっとも忠実に音を再現するには、[詳細オーディオ設定]または [デバイスオーディオの共有(画面共有時または画面共有外)] で [オリジナルサウンドを有効にする] 設定を使用します。中: 扇風機、ペンを鳴らす音などの標準的な環境でのバックグラウンド ノイズの低減と除去に最適です。高: もっとも強いノイズ抑制がかかり、紙や包装紙をめくる音、キーボードの入力音などのノイズを除去します。注: このオプションを有効にすると、CPU 使用率が上昇する可能性があります。 Android オリジナルサウンドの有効化 Zoomの標準のノイズ抑制は、ほとんどの状況で大きなメリットをもたらしますが、場合によっては、オーディオフィルタの除去とオーディオコーデックの品質向上が必要となる状況や、より有益となる状況もあります。この機能は、Zoomミーティングでオンにする前に、Zoomモバイルアプリの設定で有効にする必要があります。 Zoomモバイルアプリにサインインします。右下の [詳細] をタップします。[設定] で [ミーティング] をタップします。[オーディオ] で、[オリジナルオーディオを使用] の横のトグルをタップします。 設定で有効になっていると、必要に応じてライブミーティング中にオン / オフを切り替えることができます。 iOS オリジナルサウンドの有効化 Zoomの標準のノイズ抑制は、ほとんどの状況で大きなメリットをもたらしますが、場合によっては、オーディオフィルタの除去とオーディオコーデックの品質向上が必要となる状況や、より有益となる状況もあります。この機能は、Zoomミーティングでオンにする前に、Zoomモバイルアプリの設定で有効にする必要があります。 Zoomモバイルアプリにサインインします。右下の [詳細] をタップします。[設定] で、[オーディオ] をタップします。[オーディオプロファイル] で、[オリジナルサウンド] をタップします。 設定で有効になっていると、必要に応じてライブミーティング中にオン / オフを切り替えることができます。 Zoomウェブアプリ Zoomミーティングのノイズ抑制の調整 デフォルトでは、ユーザーのマイクが拾ったオーディオの処理には、Zoomの標準的な最適化オーディオが使用されます。ある程度のバックグラウンドノイズ抑制が含まれており、ほとんどの状況に適しています。 Zoomウェブアプリでミーティングまたはウェビナーに参加します。コントロールツールバーで、[ミュート/ミュート解除] アイコン の横にある上向き矢印アイコン をクリックします。[オーディオ設定] をクリックします。audio-button.png[オーディオ] タブをクリックします。[オーディオプロファイル] セクションで、[バックグラウンドノイズ抑制] を選択します。ノイズ抑制を自動的に調整し、CPU使用率を増加させる可能性のある [Zoomバックグラウンドノイズ除去] を使用するか、 [ブラウザに組み込まれたノイズ抑制] を使用するかを選択します。