Zoom Team Chatメッセージ履歴の保存

アカウントオーナーまたは管理者は、チャットメッセージをZoomクラウドおよびローカルデバイスに保存する期間を選択できます。指定された保持期間より古いメッセージはすべて削除されます。Zoomクラウドストレージを使用すると、アカウントオーナーと管理者は、チャット履歴レポートを通じて、保存されたチャットメッセージを(選択したクラウドストレージの保持期間内)表示、ダウンロード、または削除することもできます。

アカウントオーナーと管理者は、アカウントのすべてのユーザーに対してこれらの保持期間を設定し、ユーザーグループに対して異なる保持期間を設定できます。クラウドストレージの保持期間が異なるグループまたはアカウントのメンバーを含む、グループチャットとチャネルの場合、すべてのグループチャットとチャネルは、そのグループチャットまたはチャネルオーナーのクラウドストレージの保持期間に従います。1対1のチャットでは今後も、ユーザー間で最短の保持期間を使用します。一方、ローカルストレージの保持は、他のグループメンバーの設定とは無関係に、各ユーザーの特定の設定に従います。

このページでは、以下の項目について説明します。

チャットストレージの保持を管理するための前提条件

クラウドとローカルストレージについて

Zoomクラウドストレージ

[Zoomのクラウドにメッセージを保存] 設定を有効にすると、メッセージとファイルがZoomのクラウドストレージに保存され、選択したクラウドストレージ保持期間内であれば、アカウントオーナーまたは管理者がチャット履歴レポートで表示、ダウンロード、または削除できるようになります。無効にすると、メッセージとファイルはZoomのクラウドに保存されませんが、オフラインユーザーに送信されるメッセージは最大7日間受信できます(ローカルストレージの設定によって異なります)。

デフォルトでは、メッセージのクラウドストレージ保持期間は2年間ですが、アカウントオーナーと有料アカウント*の管理者は、この期間を最短1日、最長10年に変更できます。クラウドに保存されているメッセージの保持期間は、アカウントレベル(アカウント上のすべてのユーザーに適用)またはユーザーグループレベル(ユーザーグループ内のすべてのユーザーに適用)で設定できます。

*注: 無料アカウントの場合、クラウドストレージの保持期間は2年に設定されており、変更することはできません。

メッセージの保持期間は、送信時に決定および設定され、会話に関与するユーザーや、直接の会話(1対1のチャット)またはグループ会話(グループチャットおよびチャネル)の一部として送信されたかどうかなど、さまざまな要因に基づいて計算されます。

次の表は、さまざまなシナリオの例と、保持期間の計算方法を示しています。一般的に次のような2つの大まかなシナリオがあります。

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ローカルストレージ

[ローカルデバイスのメッセージの保持期間を設定] を有効にすると、ローカルデバイスにメッセージが保存される期間が制御され、エンドユーザーがZoomアプリでメッセージを表示できる期間を制御します。この設定を無効にすると、アプリがデバイスにインストールされている間、メッセージがローカルで削除されることはありません。

デフォルトではこの設定は無効になっており、メッセージは削除されません。アカウントオーナーと有料アカウント*の管理者は、この期間を最短で1日、または最長10年に変更できます。保持期間はアカウントのすべてのユーザーに対して設定できるほか、ユーザーグループごとに異なる保持期間を設定することもできます。

*注: 無料アカウントでは、ローカルストレージの保持設定の制御が無効化されており、変更できません。これらのメッセージは、Zoomアプリが削除されない限り、ローカルデバイスに最大1年間保存されます。

各ユーザーのローカルストレージは、他のグループメンバーの設定に関係なく、特定のローカルストレージ設定に従うため、ローカルストレージの保持はクラウドストレージの保持とは異なります。たとえば、ユーザーが異なるローカルストレージポリシーを持つメンバーを持つチャネルに属している場合、ローカルストレージは独自の設定に従います。ユーザーがローカルストレージ設定が異なる2つのグループに属している場合は、最も制限の厳しいポリシーが適用されます。どのグループにも属していないメンバーは、アカウントのデフォルトのローカル保持ポリシーに従いますが、カスタムグループに属している別のメンバーは、そのグループのローカル保持ポリシーに従います。

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Team Chatメッセージの保存設定の変更方法

チャットメッセージの保存期間を指定する設定を変更できます。

アカウント

  1. アカウント設定を編集する特権を持つ管理者として、Zoomウェブポータルにサインインします。
  2. ナビゲーションメニューで [アカウント管理] をクリックしてから [アカウント設定] をクリックします。
  3. [Team Chat] タブをクリックします。
  4. [ストレージ] で、次の設定のとなりにあるトグルをクリックして有効 / 無効に切り替えます。認証ダイアログが表示されたら、[有効にする] または [無効にする] をクリックして変更を確認します。
  5. 必要に応じて [保存] をクリックします。
  6. (オプション)アカウントユーザー全員に対してこの設定の変更を阻止するには、設定の横にあるロックアイコン をクリックしてから [ロック] をクリックして確定します。

グループ

  1. グループを編集する特権を持つ管理者として、Zoomウェブポータルにサインインします。
  2. ナビゲーションメニューで [ユーザー管理]、[グループ] の順にクリックします。
  3. リストから該当するグループ名をクリックします。
  4. [Team Chat] タブをクリックします。
  5. [ストレージ] で、次の設定のとなりにあるトグルをクリックして有効 / 無効に切り替えます。認証ダイアログが表示されたら、[有効にする] または [無効にする] をクリックして、変更を確認します。オプションがグレー表示の場合は、アカウントレベルでロックされているため、アカウントレベルで変更する必要があります。
  6. 必要に応じて [保存] をクリックします。
  7. (オプション)アカウントユーザー全員に対してこの設定の変更を阻止するには、設定の横にあるロックアイコン をクリックしてから [ロック] をクリックして確定します。

クラウドストレージでの保持期間の例

次の表は、チャットの種類と関係するユーザーに応じて、さまざまなシナリオでチャットメッセージがクラウドに保存される期間を示しています。

チャットの種類関与するユーザーと保持期間の設定送信済みメッセージに適用されるクラウド保持期間
(その理由)
1対1チャット
  • 無料ユーザー2名
    (2年間)
2年間
(どちらも無料ユーザーのため)
1対1チャット
  • 無料ユーザー1名
    (2年間)
  • クラウドストレージが有効で、5年間の保存期間を持つ1人の有料ユーザー
2年間
(保持期間2年と保持期間5年を比較すると、2年が最も短いため)
1対1チャット
  • 無料ユーザー1名
    (2年間)
  • クラウドストレージが無効になっている1人の有料ユーザー
クラウドに保存しない
(保持期間2年と保持期間なしを比較すると、保存期間なしが最も短いため)

: クラウドストレージを無効にしても、オフラインユーザーに送信されたメッセージはクラウドに最大7日間保存され、その後自動削除されます。

1対1チャット
  • クラウドストレージが有効で、4年間の保存期間を持つ1人の有料ユーザー
  • クラウドストレージが有効で、6年間の保存期間を持つ1人の有料ユーザー
4年

(4年と6年の保持期間を比較すると、4年が最も短いため)

1対1チャット
  • クラウドストレージが有効で、3年間の保存期間を持つ1人の有料ユーザー
  • クラウドストレージが有効で、5年間の保持期間を持つ有料アカウントに参加する無料ユーザー1名
無料ユーザーの場合、メッセージは2年間保持されます(2名のうち最も短いため)

有料アカウントに加入した後、すべての新しいメッセージは3年間保持されます(2名のうち最も短いため)

チャネルまたはグループチャット
  • チャネルオーナーとして無料ユーザー1名
    (2年間)
  • クラウドストレージが有効で、3年間の保持期間を持つ1人以上の有料ユーザー
2年間
(チャネルオーナーの保持期間に基づくため)
チャネルまたはグループチャット
  • 1人以上の無料ユーザー
  • クラウドストレージが有効で、3年間の保持期間を持つ1人の有料ユーザー(チャネルオーナー)
3年間
(チャネルオーナーの保持期間に基づくため)
チャネルまたはグループチャット
  • 1人以上の無料ユーザー
  • クラウドストレージが有効で、3年間の保持期間を持つ1人以上の有料ユーザー
  • クラウドストレージが無効になっている有料ユーザー1名(チャネルオーナー)
クラウドに保存されません
(チャネルオーナーの保持期間に基づくため)

: クラウドストレージを無効にしても、オフラインユーザーに送信されたメッセージはクラウドに最大7日間保存され、その後自動削除されます。

チャネルまたはグループチャット
  • クラウドストレージが有効で、3年間の保持期間を持つ有料ユーザー1名(元のチャネルオーナー)
  • 無料ユーザー1名(新しいチャネルオーナー)
有料ユーザーがチャネルオーナーである間は3年間。

無料ユーザーがチャネルオーナーになると2年間(変更後に送信されたメッセージに適用)

: 複数のアカウントのユーザーを含むグループチャットやチャネルも、クラウドストレージの保持期間に影響を与える可能性があります。詳しくは「Effect of Zoom Team Chat settings on inter-account communications(英語)」をご覧ください。

チャット履歴レポートの例

次のシナリオでは、チャットの種類と関係するユーザーに基づいて、チャット履歴レポートでどのアカウントがチャットメッセージを表示できるかについて説明します。

: チャット履歴レポートにメッセージを利用可能にするには、アカウントで [クラウドストレージ] 設定が有効になっている必要があります。

チャットの種類関係するユーザーどのアカウントでメッセージを閲覧できますか?
1対1チャット
  • 無料ユーザー2名
適用されません。無料アカウントではすべてのレポートは利用できません。
チャネルまたはグループチャット
  • 内部無料ユーザー1名
  • 外部有料ユーザー1名
有料ユーザーのアカウント
チャネルまたはグループチャット
  • 内部無料ユーザー1名
  • 外部無料ユーザー1名
  • 外部有料ユーザー1名
有料ユーザーのアカウント
チャネルまたはグループチャット
  • 内部有料ユーザー1名
  • 外部無料ユーザー2名
有料ユーザーのアカウント
チャネルまたはグループチャット
  • 内部有料ユーザー1名
  • 外部有料ユーザー1名
療法のユーザーのアカウント
チャネルまたはグループチャット
  • 内部有料ユーザー1名
  • 外部無料ユーザー1名
  • 外部有料ユーザー1名
両方の有料ユーザーのアカウント
1対1、チャネル、またはグループチャット
  • 内部有料ユーザー1名
  • 有料ユーザーのアカウントに、外部無料ユーザーが1名追加され、内部ユーザーとなった
有料ユーザーのアカウント管理者は、無料ユーザーが有料ユーザーのアカウントに追加される前後に、外部の無料ユーザーからのメッセージにアクセスできます