ウェビナーのバックステージを使用する

ウェビナーのバックステージは、ウェビナーの開始前から開催中、終了後まで稼働し、ホスト、共同ホスト、パネリストが、ウェビナー内でアクティブにプレゼンテーションを行っていないときに過ごすことができる別領域です。パネリストはウェビナー開始前に、またウェビナー中ですら何度も、このバックステージまたは「控室」に入室できます。

パネリストは、バックステージ内でもライブセッションを視聴したりリスニングしたりできるため、プレゼンテーションの流れを追い、再度参加するべきタイミングを計ることができます。この仕組みは、画面に映らないようにしながらも、チャット、投票、Q＆A 機能に対してパネリストと同等のアクセス権を必要とする、ウェビナーのモデレーターやプロダクションアシスタントにとっても便利です。

ホストはウェビナー終了時に、出席者全員のウェビナーを終了させつつ、すべてのパネリストを振り返りや制作後の話し合いのために残しておくこともできます。

ウェビナー出席者は、バックステージのパネリストの姿や音声を見聞きできません。なおウェビナー内にパネリストがいない場合は、出席者に「ホストはまもなく戻ってきます」という趣旨のメッセージが表示されます。ウェビナー出席者をウェビナー中にパネリストに昇格させることもできます。昇格された場合、そのパネリストがバックステージ領域とウェビナーのライブ配信のどちらから開始するかは、ホストが選択できます。

これはウェビナーの練習セッションと同様で、ウェビナーのライブセッション開始前の集合場所としてのみ使用でき、ウェビナーが開始してからは戻ることができません。

ウェビナーでこの機能を使用する前に、この機能がアカウントとスケジュールウェビナーで有効であることを確認してください。

ウェビナーのバックステージを使用するための前提条件

ウェビナーのバックステージを有効にしてスケジュール
されたウェビナー注: ウェビナーのバックステージを有効にして使用するには、Zoom Events ライセンスが必要です。
Windows、macOS または Linux 向け Zoom デスクトップクライアント: 最小のグローバルバージョン以降
Android / iOS 向け Zoom モバイルアプリ: 最小のグローバルバージョン以降

注:

Zoom ルーム、H.323/SIP デバイス、またはウェブクライアントから参加しているパネリストは、ウェビナーのバックステージを使用できません。ウェビナーに参加後、ライブウェビナー領域に留まることになります。

ウェビナーのバックステージの制限事項

バックステージ領域にいる間、ホストとパネリストはウェビナーチャット（バックステージ専用）にアクセスできるほか、ライブセッション、画面共有（バックステージ内のユーザーのみ閲覧可能）、マーケットプレイスアプリから、Q＆A を表示して回答できます。
ホストと共同ホストは、パネリストがそのときどこにいてもバックステージ領域の内外へ移動させることができます。
バックステージ領域からは、レコーディングの開始、出席者とのチャット、ライブウェビナー領域でのパネリストへのスポットライトができません。これらのオプションにアクセスするためには、ホスト、共同ホスト、パネリストはライブウェビナー領域にいる必要があります。

ウェビナーでバックステージを使用する方法

Windows | macOS | Linux

バックステージを有効にしてウェビナーに参加すると、ウェビナーが参加者に公開されていてもいなくても、パネリストは自動的にバックステージに参加することになります。この仕組みにより、遅れて到着したパネリストも、準備が整うまで出席者に姿をさらす心配がありません。

バックステージ領域にいる間、画面の上部にはライブウェビナー、下部はバックステージ領域の全員というように、画面が水平に分割されます。ミーティングウィンドウで各領域の占める面積の比率は、両領域を隔てるスライダーをクリック＆ドラッグすると調整できます。ウェビナーの本番が公式に開始されるまで、出席者はまだ誰もウェビナーを視聴できないことを明確にするため、ライブウェビナー領域には「オフエア」と明示した画像が表示されます。

注: デュアルモニターモードを使用しているときは、一方の画面に普通のバックステージビューが表示され、もう一方はライブウェビナービュー専用になります。

練習セッションと同様に、ホストは出席者を迎えてプレゼンテーションの視聴を開始できる状態が整ったら、ウェビナーを開始する必要があります。ホストは、画面上部の小さなバナーに付いている [ウェビナーを開始] ボタンをクリックします。ライブウェビナー領域に誰もいないと、「ホストはまもなく戻ってきます」というメッセージが出席者に表示されてしまうため、ライブウェビナー領域に少なくとも 1 人はパネリストが参加している状態でウェビナーを開始し、出席者を迎え入れるよう推奨します。ライブウェビナー領域とバックステージ領域のどちらにパネリストがいても、その全員にウェビナーが開始されたという通知が表示されます。

ライブウェビナー領域とバックステージ領域を行き来する

ホストまたはパネリストは、両領域を自由に行き来できます。これは、ウェビナー開始後も変わりません。

注: ホストはこの両領域を自由に行き来する能力を無効にすることもできるため、場合によっては、ホストまたは共同ホストに依頼して移動する必要があります。移動が許可されていない状態で領域間を移動しようとすると、メッセージが表示されます。

ライブウェビナー内に移動してウェビナーの出席者の前に姿を現すには、次のとおりに操作します。

ミーティングツールバーでウェビナーボタンをクリックし、[ウェビナーへ移動] をクリックして確定します。
即座にライブウェビナー領域に移動します。

バックステージ領域内に移動してライブウェビナーの視聴を続行するには、次のとおりに操作します。

ミーティングツールバーでバックステージボタンをクリックし、[バックステージへ移動] をクリックして確定します。
即座にバックステージ領域に移動します。

ホストまたは共同ホストとしてパネリストを領域間で移動する

ホストと共同ホストは、必要に応じて領域内の個々のパネリスト、パネリストグループ、またはパネリスト全員を別の領域へ移動できますが、ライブウェビナー領域に移動されたパネリストは、5 秒間のカウントダウンの後に表示されます。

また、ホスト自身または共同ホストがパネリストの移動するタイミングを管理したい場合、ホストはパネリストのセルフサービスでの領域間移動を拒否することもできます。

注:

最小バージョンより古いバージョンから参加しているパネリストには、最小バージョン以降に更新するよう促すメッセージが表示されます。
ウェビナーの出席者は、パネリストに昇格すると同様の更新指示メッセージが表示されます。

パネリストのセルフサービスでの領域間移動を拒否する

ウェビナーコントロールで [参加者] をクリックします。
参加者パネル上部の [パネリスト] タブをクリックします。
参加者パネル下部の [詳細] をクリックし、[パネリストに許可する操作] で、[ウェビナーとバックステージを行き来する] を選択します。
このオプションの左にチェックマークが付くかどうかが、このオプションが有効か無効かを示します。
注: パネリストに対するウェビナー、バックステージ間の移動許可は、デフォルトで有効になっています。

参加者パネルで [パネリスト] リストを表示すると、パネリストは現在いる場所（リストの [ウェビナー] セクションか [バックステージ] セクション）ごとに分類されています。

個々のパネリストを移動する

ウェビナーコントロールで [参加者] をクリックします。
参加者パネル上部の [パネリスト] タブをクリックします。
目的のパネリスト名にカーソルを合わせ、ボタンをクリックします。
現在いる領域に応じて、[バックステージへ移動] または [ウェビナーへ移動] をクリックします。

複数のパネリストを一括して移動する

ウェビナーコントロールで [参加者] をクリックします。
参加者パネル上部の [パネリスト] タブをクリックします。
以下のとおり、移動元に即してパネリストを移動します。
1. ウェビナーからバックステージへ移動する場合、[ウェビナー] セクションの右横にあるボタンをクリックします。
2. バックステージからウェビナーへ移動する場合、[バックステージ] の右横にあるボタンをクリックします。
[パネリストを選択…] をクリックし、移動するパネリストを選択します。
パネリスト一人ひとりの横にあるチェックボックスを選択すると、移動するパネリストを選択できます。選択可能なパネリストが 8 人以上いる場合は、特定のパネリストをさらに簡単に探せるように、検索バーが表示されます。
[移動] をクリックして選択内容を確定し、該当するパネリストを移動します。
注: パネリストをバックステージからライブウェビナーに移動する場合、各パネリストは 5 秒間のカウントダウンを挟んでから移動します。バックステージに移動する場合、カウントダウンはありません。

パネリスト全員を一括して別の領域へ移動する

ウェビナーコントロールで [参加者] をクリックします。
参加者パネル上部の [パネリスト] タブをクリックします。
以下のとおり、移動元に即してパネリストを移動します。
1. ウェビナーからバックステージへ移動する場合、[ウェビナー] セクションの右横にあるボタンをクリックします。
2. バックステージからウェビナーへ移動する場合、[バックステージ] の右横にあるボタンをクリックします。
[全員をウェビナーへ移動] または [全員をバックステージへ移動] をクリックすると、現在その領域にいるパネリスト全員を移動できます。
（オプション）ほかのパネリストと一緒に自分も移動する場合は、[自分自身を含める] の横にあるチェックボックスを選択します。このオプションは、移動したいパネリストと同じ領域に自分もいる場合にのみ、表示されます。
[全員を移動] をクリックして確定し、該当するパネリストを移動します。
注: パネリストをバックステージからライブウェビナーに移動する場合、各パネリストは 5 秒間のカウントダウンを挟んでから移動します。バックステージに移動する場合、カウントダウンはありません。

バックステージの音量と字幕をコントロールする

ライブウェビナーからオーディオの音量をコントロールする

ライブウェビナーのオーディオはデフォルトでミュートされていますが、パネリストはバックステージにいる間も、ライブウェビナーのライブビデオフィードと共有コンテンツを視聴できます。各パネリストは必要に応じてオーディオのミュートを解除し、音量を調整することができます。ライブウェビナーで自分のプレゼンテーションの順番や投票開始が近づいたとき、その他のサポートが必要なときを把握するには、この機能が便利です。

ビデオウィンドウのライブウェビナー部分で、ミュートされた音量ボタンにカーソルを合わせます。音量スライダーが表示されます。
必要に応じ、この音量スライダーをクリック＆ドラッグして音量を増減します。
（オプション）音量ボタンを直接クリックすると、ライブウェビナーから素早くオーディオをミュートまたはミュート解除できます。

ライブウェビナーのビデオで字幕を有効にする

ライブウェビナーで字幕が有効になっている場合、パネリストはバックステージでも字幕を有効にすることができます。ほかのパネリストとバックステージでチャットしながら、議論の内容を追う必要もある場合、この機能が役立ちます。

ビデオウィンドウのライブウェビナー部分で字幕ボタンをクリックし、字幕を表示または非表示にします。

出席者のウェビナーのみ終了させる

スケジュールした終了時間がくると、ホストは、セッションの振り返りや要約のためにパネリストは残しつつ、出席者全員のウェビナーを終了させることができます。出席者のウェビナーのみ終了させるには、次のとおりに操作します。

ウェビナーツールバーで [終了] をクリックします。
[出席者のウェビナーを終了する] をクリックした後、再度 [出席者のウェビナーを終了する] をクリックして確定します。
ウェビナーが終了すると、出席者は全員がウェビナーから削除されますが、パネリストは全員その場に残ります。非公開の振り返りセッションに使用する共用エリアに、パネリスト全員が移動します。

Android | iOS

バックステージ領域にいる間、パネリストにはライブウェビナービデオと共有コンテンツしか表示されません。ウェビナーの本番が公式に開始されるまで、出席者はまだ誰もウェビナーを視聴できないことを明確にするため、ライブウェビナー領域には「オフエア」と明示した画像が表示されます。

練習セッションと同様に、ホストは出席者を迎えてプレゼンテーションの視聴を開始できる状態が整ったら、ウェビナーを開始する必要があります。ホストは、画面上部の小さなバナーに付いている [ウェビナーを開始] ボタンをタップし、[開始] をタップして確定します。ライブウェビナー領域とバックステージ領域のどちらにパネリストがいても、その全員にウェビナーが開始されたという通知が表示されます。