VDIのインストールと接続
VDIクライアントホストインストーラーは、MSIファイル形式であるため、Microsoft IntuneやMicrosoft Systems Center Configuration Managerなどの、標準的なソフトウェアおよびデバイス管理ツールで展開できます。プラグインインストーラーは、Windows用のMSI、macOS用のPKG、Linuxプラットフォーム用のDEB、RPM、またはZipパッケージで用意されており、デバイス管理ソフトウェアで同様に展開できます。
注: VDIクライアントとプラグインは、2つの別個のプログラムであり、それぞれ独自のインストール場所が使用されます。
VDIのインストールおよび接続の要件
- Citrix XenDesktopまたはVMware Horizonサーバーを使用して公開されたデスクトップ、またはWindowsリモートデスクトップを使用している組織
- Citrix Workspace、VMWare Horizons、AWSクライアント、またはWindowsリモートデスクトップクライアント
VDIクライアントとプラグインのインストールおよび更新方法
ホストインストーラーとして知られるVDIクライアントは、アプリケーションとして仮想デスクトップにインストールされ、VDIプラグインは、シンクライアントやローカルPCなど、VDIへのアクセスに使用するデバイスにインストールされます。
初めてインストールする際、Zoomは管理者が最初にシンクライアントにVDIプラグインをインストールし、その後バーチャルデスクトップ環境にVDIクライアントをインストールすることを推奨します。この初期インストールにより、VDIプラグインがすでにインストールされ、Zoomアプリケーションに接続する準備ができているため、仮想デスクトップユーザーは初めてアプリケーションを起動したときに、Zoomを使用する際の最適化されたパフォーマンスを体験できます。
ただし、VDIクライアントとプラグインを更新する場合、管理者は最初に仮想デスクトップ環境上のVDIクライアントを更新し、次にシンクライアント上のVDIプラグインを更新する必要があります。互換性を維持し、互換性のないVDIクライアントの問題を回避するために、クライアントホストインストーラーは常に最初にアップグレードする必要があります。VDIプラグインがクライアントより前に更新されると、クライアントはプラグインに接続せず、VDIクライアントはフォールバックモードになります。
注:
- シンクライアントやリモートワークステーションにZoom Mediaプラグインをインストールする前に、Citrix WorkspaceやVMWare Horizons Clientなどの仮想デスクトップエージェント(VDA)をインストールする必要があります。この手順で行わないと、プラグインのインストールに失敗します。
- Citrixの場合、Zoom VDIでは、Citrixから直接ダウンロードされたCitrix Workspaceのみがサポートされます。Microsoft StoreのWindows用Citrix Workspaceアプリはサポートされておらず、Zoom VDIクライアントとの互換性がありません。
- プラグインのバージョンがVDIクライアントよりも大きい場合、Zoom MeetingsクライアントとVDIプラグインは接続されず、VDIクライアントはフォールバックモードで動作します(すべてのメディアはリモートデバイスから仮想デスクトップに送信され、ミーティング参加者に直接送信されません)。最適化を維持するために、常に最初にVDIクライアントを更新し、次にプラグインを更新してください。
- 重要事項: バージョン比較には「内部」バージョンを使用します。内部バージョンは、VDIの下位互換性の記事で確認できます。内部バージョンは、コアクライアントの列です。多くの場合、同じ内部バージョンを使用するパッチリリースが提供されるため、より古いVDI Zoom Meetingクライアントは、バージョンがより大きく見えるパッチリリースに接続できます。内部バージョンをチェックして、パッチリリースが以前のVDI Zoom Meetingクライアントで動作するかどうかを判断します。
サードパーティのソリューションを使用してVDIプラグインの更新をシンクライアントにプッシュする場合、それらの更新ではすべての仮想デスクトップセッションを切断する必要があります。強制的に切断するか、接続を確認して更新をスキップしないと、使用中のファイルが更新されないため、インストールが失敗する可能性があります。また、更新がインストールされていることをユーザーに通知し、更新が完了するまで仮想デスクトップにログインしないように指示することをおすすめします。
インストール場所
Zoom VDIクライアントとプラグインは、デフォルトで次の場所にインストールされます。
VDIクライアントのインストール場所
- Windows:
- 32ビット: C:\Program Files (x86)\ZoomVDI
- 64ビット: C:\Program Files\ZoomVDI\bin
VDIプラグインのインストール場所
- Windows
- Citrix Workspace / Receiver:
- 32ビット: C:\Program Files (x86)\ZoomCitrixHDXMediaPlugin
- 64ビット: C:\Program Files\ZoomCitrixHDXMediaPlugin
- VMWare Horizon Client
- 32ビット: C:\Program Files (x86)\ZoomVMwareMediaPlugin
- 64ビット: C:\Program Files\ZoomVMwareMediaPlugin
- Windows Virtual DesktopとAmazon Virtual Desktop
- C:\Program Files (x86)\ZoomWVDMediaPlugin
- ユニバーサルインストーラー
- C:\Program Files (x86)\ZoomVDIUniversalPlugin
- C:\Program Files (x86)\ZoomVDIPluginManagement
- macOS
- Citrix:
- ~/Library/Application Support/Citrix/PlugIns/ZoomMedia.plugin
- VMware:
- ~/Applications/VMware Horizon Client.app/Contents/Library/pcoip/vchan_plugins/vdpservice/
(Horizon View Clientバージョン2012未満) - ~/.vmware/zoomvdiplugin
(Horizon View Clientバージョン2012以降)
VDIクライアントとプラグインの接続を検証する方法
VDIクライアントとプラグインはそれぞれ、相互接続されているかどうかと確立された接続のタイプを識別する手段を備えています。
Zoomデスクトップクライアントからの検証
ユーザーは、Zoomデスクトップクライアントの VDI統計にアクセスすると、接続状態を確認できます。VDIサーバーとプラグインデバイスのパフォーマンスに加え、VDIクライアントとプラグインの接続で使用できる診断情報は、[VDI] タブで確認できます。

プラグインからの検証
Windowsプラグインには独自の接続ステータスが含まれており、システムトレイのアイコンを調べることで確認できます。

ポップアップボックスが表示されます。表示された接続ステータスを調べると、左下でVDIの接続状態を検証できます。

クライアントもプラグインも [接続済み] の状態が表示されない場合、VDIクライアントはフォールバックモードで動作することになり、メディアは最適化されません。
VDIのインストールと接続についてよくあるご質問
VDIクライアントでMSIスイッチを使用できますか?
VDIクライアントは、標準クライアントMSIプログラムと同じスイッチを利用できるMSIファイルタイプであり、IntuneやSCCMなどの通常のソフトウェアおよびデバイス管理ツールで展開することができます。
利用可能なMSIスイッチを確認します。
VDIクライアントでグループポリシーを構成できますか?
VDIクライアントは、標準クライアントと同じレジストリの場所(HKCU\Software\Policies\Zoom\etc)を使用して、標準のGPO設定に対応します。標準のZoomクライアント用に事前構成されたGPO設定が、VDIクライアントと連携します。
利用可能なGPOオプションを確認します。
使用できる追加の構成設定はありますか?
VDIクライアントの動作は、フォールバックモードでのクライアントパフォーマンスの制御や機能の有効化および無効化など、レジストリキーを通じて特定の状況に合わせて調整できます。追加の設定を構成して、アラートメッセージの作成、データフローの制限、最適化の強制などを実行することもできます。
利用可能なVDI固有のレジストリ設定を確認します。
VDIプラグインには下位互換性がありますか?
プラグインにはZoom Meetingクライアントの古いバージョンとの互換性はありません。プラグインは常にVDIクライアントのバージョンと同じかそれ以下である必要があります。
重要事項: バージョン比較には「内部」バージョンを使用します。内部バージョンは、VDIの下位互換性の記事で確認できます。内部バージョンは、コアクライアントの列です。多くの場合、同じ内部バージョンを使用するパッチリリースが提供されるため、より古いVDI Zoom Meetingクライアントは、バージョンがより大きく見えるパッチリリースに接続できます。内部バージョンをチェックして、パッチリリースが以前のVDI Zoom Meetingクライアントで動作するかどうかを判断します。