従業員数の多いエンタープライズのお客様を考慮して、更新スケジュールの頻度を抑えるため、安全なプラットフォーム、最新の機能と拡張機能を提供しながらも、合理的な範囲でクライアント バージョンをサポートできる絶妙なバランス調節に、Zoom は鋭意努めています。 この目標を達成するため、Zoom は以下の方法でデスクトップ クライアントとモバイルアプリを管理しています。
現在提供されている最小、確認、低速 / 高速の自動更新バージョンは、すべて以下のとおりです。
クライアントが対応するプラットフォーム | 高速バージョン (2022年12月27日現在) |
低速バージョン (2023年1月6日現在) |
確認バージョン | 最小バージョン |
Windows | 5.13.3(11494) | 5.13.3(11494) | 5.13.3(11494) | 5.8.6(2048) |
MacOS | 5.13.3(14165) | 5.13.3(14165) | 5.8.6(2879) | 5.8.6(2879) |
Linux | 該当なし | 該当なし | 5.8.6(739) | 5.8.6(739) |
Android(グローバル) | 該当なし | 該当なし | 5.8.6(3139) | 5.8.6(3139) |
Android(Intune) | 該当なし | 該当なし | 5.8.6(3141) | 5.8.6(3141) |
iOS(グローバル) | 該当なし | 該当なし | 5.8.6(1819) | 5.8.6(1819) |
iOS(Intune) | 該当なし | 該当なし | 5.8.6(1820) | 5.8.6(1820) |
このバージョンは、Zoom ミーティングの主催と参加、Zoom Team Chat の使用、Zoom Phone の通話の受発信など、デスクトップ クライアントまたはモバイルアプリの Zoom 製品にアクセスするために欠かせない、厳密に最小限のクライアント バージョンです。この最小バージョンより古いバージョンを使用しているユーザーは、デスクトップ クライアントまたはモバイルアプリを必要なバージョンに更新するまで、サインインもミーティング参加もできません。 すぐには更新できないユーザーは、代わりにウェブ クライアントを使用してミーティングに参加できます。
11 月以降、Zoom では 90 日ごとに新しい最小バージョンが必須となります。 この変更は業界の慣行に従ったもので、Zoom ユーザーが最新の Zoom 機能と、プラットフォームに対して行われたプライバシーとセキュリティ強化のメリットを受けられるよう徹底するための変更です。 Zoom デスクトップクライアントや Zoom モバイルアプリの最低動作バージョンとは別に、セキュリティやコンプライアンス機能を追加するために、このリリース期間とは関係なく追加のアップデートが必要になる場合があります。 Zoom はお客様に、セキュリティの強化に関するリリースノートや、修正された問題の詳細が記載されているセキュリティ速報を参照するよう推奨します。
Zoom はユーザーの皆様に、クライアント更新を手動確認する方法と定期的にインストールする方法を提供しています。 とはいえ折に触れ、Zoom クライアントで現在ユーザーのインストールしているバージョンと Zoom が設定した「確認バージョン」を比較するようプラットフォームを設定しています。 現在インストールされているバージョンが確認バージョンより古い場合、利用可能な更新の存在を伝えるバナーがユーザーに提示され、クライアント更新を始めるオプションを提供します。 ユーザーが更新を望まない場合、ユーザーはこの通知を退けるだけで、その後のアクションは一切必要ありません。 更新を選択すると、使用可能な最新バージョン、または Zoom の設定した低速または高速バージョン*(自動更新が無効になっている場合)がダウンロードされ、インストールされます
*注: 低速バージョン、高速バージョンとも、一般的には確認バージョンより新しく(最近)発行されたバージョンになります。そのため自動更新を活用しているクライアントは、確認バージョンの確認対象から外れるようになっています。
MSI または GPO を配布する形でデスクトップ クライアントを管理しており、自動更新ポリシーを無効にするよう選択している IT 管理者は、デスクトップ クライアントから [更新の確認] オプションを削除するとともに、確認更新の通知は一切表示しないようにします。 こうした設定では通常、IT 部門の管理下で管理対象のデバイスすべてに特定バージョンが配布されます。これらはそれぞれ各業界の環境に合わせ、業界に特化した追加テストを済ませています。
IT 部門が管理する展開により、または個人的にクライアント設定で自動更新を有効にするよう選択することにより、デスクトップ クライアントで自動更新機能が有効になっていると、高速バージョン、低速バージョンの自動更新を利用できます。
高速バージョンは、常に最新の特徴と機能を使用することを重視している場合に適しています。 このオプションが選択されていると、リリースのたびに最新の更新がユーザーに提供されます。 高速バージョンには、新しく発行されたクライアント バージョンが逐一、起動時に追加され、各日とも無作為抽出された一定割合のユーザーに配布されます。展開は一般的に、週の後半にかけて加速する傾向があります。
低速バージョンは、目まぐるしい変化を好まず、より安定した機能セットを求める場合に適しています。 Zoom は、テレメトリと内部メトリックに基づく評価の末、新しいバージョンを低速バージョンに昇格させるかどうか、また昇格させるならどのタイミングで昇格させるかを決定します。 低速バージョンに昇格したリリースは、無作為に抽出される一定割合のユーザーに配布され、日ごとに低速バージョンに追加されます。展開は一般的に、週の後半にかけて加速する傾向があります。
*重要な注意: リリースされるバージョンがすべて低速バージョンに追加されるわけではありません。そのため、個人ユーザーとマネージド ユーザーの両方のデフォルトとなっている低速バージョンのユーザーの場合、次々と新バージョンがリリースされる中で、すべてのバージョンがデスクトップに反映されるわけではありません。 低速バージョンのクライアントは、多くの場合、1~2 か月置きの頻度で更新されます。
どちらのバージョンが選択されている場合も、必ず次のタイミングで更新がインストールされます。
更新対象になると、クライアントが新しいインストーラ パッケージをダウンロードし、Zoom クライアントが中止されるか、デバイスが再起動されるかして、Zoom クライアントが完全にシャットダウンされるまで待機します。 Zoom クライアントの次回起動時に、このインストーラがまず新しい方のバージョンをインストールし、次に Zoom クライアントを開きます。
管理者が展開した設定に応じて、次のような挙動が予測されます。
展開時の設定 | [ 更新の確認] を表示 | 確認バージョンのバナーの表示 |
低速バージョンを選択 | 高速バージョンを選択 |
[自動更新] が無効 | 非表示 | 更新確認は非表示 | 該当なし | 該当なし |
[自動更新] が有効* | 表示 | 更新確認を表示 | 次回クライアント再起動時に現在の低速バージョンに更新(対象になった場合) | 次回クライアント再起動時に最新バージョンに更新 (資格がある場合) |
*注: EXE 形式のインストーラでのインストールは、デフォルトでは低速バージョンでの自動更新が有効になっているため、以上の動きの後でインストールが実行されます。