VDIの最小クライアントバージョンを管理する

以前のバージョンでは、Zoomがユーザーをネイティブにアップグレードしたり、その時点のバージョンでZoomプロンプトを表示してユーザーに更新を要求したりすることができません。そのため、ユーザーは2023年5月6日までにVDIクライアントとVDIプラグインを、主にバージョン5.8.5以降にアップグレードする必要があります。

: Zoomでは、将来の最小クライアントバージョンに対応するためにいちいちアップグレードしなくてもよいように、四半期ごとに更新される最新バージョンにアップグレードすることを強く推奨しています。

VDIの最小クライアントバージョンを管理するための要件

目次

VDIクライアントとプラグインでアカウントの使用状況を表示する方法

  1. アカウント設定を編集する特権を持つ管理者として、Zoomウェブポータルにサインインします。
  2. ナビゲーションメニューで [ダッシュボード] をクリックします。
  3. [クライアント別のバージョン] レポートまでスクロールします。
  4. ドロップダウンメニューをクリックして、[VDI] を選択します。
    グラフが表示されます。

このグラフには、参加者がサインインに使用したデバイス上の現在のVDIソフトウェアバージョンの割合の内訳が表示されます。クライアントの種類をクリックすると、クライアントバージョンの割合の内訳を示す2番目のグラフが表示されます。2番目のグラフで、バージョンの上にカーソルを合わせ、[詳細を表示] をクリックすると、特定のユーザーの一覧が、インストールされているクライアントバージョンとともに表示されます。

VDI.png

特定のユーザーのリストでは、アカウント内のすべてのクライアントバージョンをフィルタリングしたり、複数のバージョンタイプを選択してフィルタリングすることができます。詳細レポートには各エントリの [最終ログイン時間] が含まれますが、異なるデバイスで異なるVDIプラグインバージョンを使用してバーチャルデスクトップにログインする場合、各ログインは一意の接続としてカウントされることにご注意ください。これは意図的なもので、単一のユーザーに対して複数のエントリが発生する可能性があります。このようなエントリを使用すると、在宅勤務中のユーザーが、古いVDIプラグインがインストールされた個人用デバイスを使用している可能性があることを特定できます。

[CSVにエクスポート] をクリックすると、データのCSVレポートを受け取ることができます。

VDIプラグインの更新を管理する方法

ユーザーにアップグレードを要求する

アカウントオーナーと管理者は、管理されていない各自のマシン上のVDIプラグインをアップグレードするようユーザーに通知を開始できます。

現在のユーザーのVDIクライアントとプラグインをアップグレードするために、以下のオプションを実行できます。

独自の最小VDIプラグインを強制する

プラグインの必要最低バージョンを実装すると、プラグインが使用できなくなります。これにより、ユーザーはフォールバックモードに入り、カメラとオーディオがバーチャルデスクトップにルーティングされます(通常、品質に多少影響します)。しかし、フォールバックモードに対して異なるルールを適用することは可能です。

以下のアクションを実行することにより、各自の必要最低VDIプラグインを適用し、ユーザーがアップグレードしない場合のエクスペリエンスを設定できます。基本的に、エクスペリエンスをコントロールするのは管理者側です。

VDIプラグインに必要最低バージョンを設定する

以下を使用してVDIプラグインの必要最低バージョンを設定します。

キー: SOFTWARE\Policies\Zoom\Zoom Meetings\VDI
: MinPluginVersion
値の種類: 文字列値(REG_SZ)
値の説明: 2.1.5~現在

: 既存のシンクライアントプラグインの展開に合わせてバージョンを構成してください。この設定のデフォルトバージョンは2.1.5であることにご注意ください。

FallBackModeを構成する

FallBackModeオプションを構成し(例: ビデオとオーディオを許可しない)、ユーザーが更新するまでダイヤルインする必要があるようにします。

キー: SOFTWARE\Policies\Zoom\Zoom Meetings\VDI
: FallbackMode
値の種類: DWORD
値の説明: 各数字は特定のモードに対応します。
(1)通常モード(通常のZoomクライアントと同様に動作します)。
(2)画面共有型ミーティングとして実行されます(オーディオとビデオはデフォルトでミュート)。
(3)ミーティングや参加ができないことを伝えるポップアップが表示されます。
(4)ダイアログプロンプトにエラーメッセージが表示されます。ユーザーがプロンプトを閉じると、Zoomアプリも終了します。
(5)ビデオは無効です。
(6)ビデオと共有は無効です。
(7)ビデオとコンピュータオーディオは無効です。

: レジストリ設定が構成されていない場合、デフォルトモードは(1)です。

プロセス全体の例

  1. アカウントオーナーまたは管理者が、上記のレジストリオプションを使用して、バージョン5.8.5を2023年5月6日以降のプラグイン必要最低バージョンとして構成します。FallbackMode設定を適用し、ビデオとコンピュータオーディオを無効にしました。
  2. アカウントオーナーまたは管理者が、VDIのドリルインレポートを実行して、5.8.5未満のVDIプラグインバージョンを使用しているユーザーを特定します。
  3. アカウントオーナーまたは管理者が、5.8.5未満のVDIプラグインを使用しているユーザーに対して、次のような内部コミュニケーションを送信します:「標準未満のVDIプラグインを実行していることが確認されました。できるだけ早くVDIプラグインをアップグレード(手順へのリンク)していただくようお願いいたします。2023年5月6日までにVDIプラグインをアップグレードしない場合、参加するミーティングでビデオとコンピュータオーディオ機能が利用できなくなります。また、電話でミーティングにダイヤルインする必要が生じます。」