現在、Zoomデバイス管理プロセスの拡張にあたり、Zoomデスクトップおよびモバイルアプリのサポートは、デバイス固有のクライアントポリシーを制御するように設計されており、管理者はクライアントの動作を設定できるようになっています。これらのポリシーは一度適用されると、サインインしているユーザーのIDにかかわらず、常に同じ方法でクライアントの動作を制御します。これらの設定は、MSI/GPOやその他の同種のプロセスで手動で配布、適用する必要があります。Zoomデバイス管理ツール(ZDM)の機能を使用すると、エンタープライズ管理者は、Zoomウェブポータルを通じてクライアントを管理し、必要に応じてグループ化し、クライアントポリシーをクライアントグループに適用できます。ZDMは、Windows、macOS、Linux、iOS、Androidでのポリシー管理をサポートします。
注:
チームや部署ごとにセキュリティ要件や利用できる機能が異なるため、管理対象デバイスを分けるためのグループを作成し、各グループやチームのニーズに基づいてポリシーを適用する必要があります。グループが作成されるとすぐに、トークンが作成されます。デバイスをZDMに登録するには、少なくとも1つのグループを作成する必要があります。
注: トークンにアクセスするには、登録トークンにアクセスする方法のセクションをご覧ください。
デバイスグループが作成されると、各グループごとに生成された固有のトークンにアクセスできるようになります。このトークンをデスクトップアプリまたはモバイルアプリに展開すると、そのデバイスが対応するデバイスグループに登録されます。
登録トークンを生成した後は、そのトークンを管理対象のインストール環境に展開します。これは、SetEnrollToken4CloudMDMキーを使用して登録トークンを設定することで行います。お使いのオペレーティングシステムに応じて、次の例を参照してください。
ダウンロードした登録構成ファイルをMSI/GPOプロセスにプッシュして、デバイスを登録できます。以下は、トークンをキーにコピーする場合の例です。
シンプルなMSI展開は次のとおりです。<Token> の部分を生成したトークンに置き換えてください。
msiexec /i ZoomInstallerFull.msi ZConfig=SetEnrollToken4CloudMDM=<Token>
注: MSI展開の詳細については、Windows向け一括インストールに関するサポート記事をご覧ください。
シンプルなGPO展開は次のとおりです。<Token> の部分を生成したトークンに置き換えてください。
"SetEnrollToken4CloudMDM"="<Token>"
この構成キーと値は、次の場所にある構成ファイルで設定します。
...HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Zoom\Zoom Meetings\General
注: GPO展開の詳細については、Windowsのグループポリシーオプションに関するサポート記事をご覧ください。
シンプルなplist展開は次のとおりです。<Token> の部分を生成したトークンに置き換えてください。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
<plist version="1.0">
<dict>
<key>SetEnrollToken4CloudMDM</key>
<string><Token></string>
</dict>
</plist>
注: PLIST展開の詳細については、macOS向け一括インストールに関するサポート記事をご覧ください。
シンプルな展開は次のとおりです。<Token> の部分を生成したトークンに置き換えてください。
SetEnrollToken4CloudMDM="<Token>"
この構成キーと値は、次の場所にある構成ファイルで設定します。
~/.config/zoomus.conf
Android版Zoomアプリは、AirWatch、Intune、Google Workspaceを通じて管理対象デバイスに展開できます。どの展開方法を選択する場合でも、構成キーを「mandatory:SetEnrollToken4CloudMDM」に設定し、構成値としてそのデバイスまたはデバイスグループ用に作成したトークンを指定する必要があります。
Intuneを使用して展開する場合のXMLの例は以下のとおりです。<Token> の部分を生成したトークンに置き換えてください。
<dict>
<key>SetEnrollToken4CloudMDM</key>
<string><Token></string>
</dict>
注: Android向けのMDM展開の詳細については、Android向けMDMに関するサポート記事をご覧ください。
iOS版Zoomアプリは、AirWatchとIntuneを通じて管理対象デバイスに展開できます。どの展開方法を選択する場合でも、構成キーを「SetEnrollToken4CloudMDM」に設定し、構成値としてそのデバイスまたはデバイスグループ用に作成したトークンを指定する必要があります。
AirWatchを使用して展開する場合のXMLの例は以下のとおりです。<Token> の部分を生成したトークンに置き換えてください。
<managedAppConfiguration>
<version>1.2.10</version>
<bundleId>us.zoom.videomeetings</bundleId>
<dict>
<string keyName="SetEnrollToken4CloudMDM">
<defaultValue>
<value><Token></value>
</defaultValue>
</string>
</dict>
</managedAppConfiguration>
注: iOS向けのMDM展開の詳細については、iOS向けMDMに関するサポート記事をご覧ください。
デバイスが登録された後は、いつでもZDMから登録を解除できます。
グループを作成した後は、いつでも削除できます。グループを削除すると、そのグループの登録トークンも自動的に削除されます。
注: 複数のグループを削除したい場合は、削除するグループを任意の数だけ選択し、一度に削除できます。
詳細については、ZDM管理対象クライアントのグループ設定の変更をご参照ください。