事前設定での大規模導入: Mac の場合

IT 管理者は、Mac 向けの Zoom デスクトップ クライアントで、事前構成された設定を使用した Zoom のインストールを選択できます。 このインストールでは、.plist ファイルを設定し、Mac 向けの IT 管理者用 Zoom インストーラとあわせてインストールする必要があります。

設定を強制にする、またはデフォルト設定のみにして、展開後にエンドユーザー側で変更可能にできます。 

: plist キーのブール値は、以下の注意事項があります。

この記事では、次の項目についてご説明します。

Windows マシンの事前設定を使ってインストールする方法についてご覧ください。

インストーラのダウンロード

ダウンロード センターに移動して、[IT 管理者用をダウンロード] をクリックするか、https://zoom.us/client/latest/ZoomInstallerIT.pkg から直接ダウンロードします。

設定の優先順位

複数のロケーションで設定を構成できます。 一部は Zoom 管理者または IT 管理者のみ、一部はエンドユーザーにより設定できます。 設定に競合がある場合、Zoom は以下の優先順位を利用します。

.plist ファイルの作成と設定

Mac で Zoom デスクトップ クライアントのためにオプションを設定する場合、.plist ファイルを作成する必要があります。 .plist ファイルを設定しない場合、Zoom はデフォルトの設定で導入されます。

推奨されるデフォルト設定

設定は plist を介して、強制的に、または PackageRecommend キーを使用して推奨デフォルトとして設定することができます。 PackageRecommend キーに設定が記載されている場合、Mac クライアントはこれらの設定行われた状態でインストールされますが、ユーザーは展開後に変更することができます。

設定を推奨設定にするには、<key>PackageRecommend</key> に設定を移動または追加します。 たとえば、デフォルトで Mac クライアントが [参加者が画面を共有すると、自動的に全画面表示にする] を使用し、Google または Facebook サインインを許可しない場合、plist ファイルは次のようになります。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
<plist version="1.0">
<dict>
<key>nogoogle</key>
<true/>
<key>nofacebook</key>
<true/>
<key>PackageRecommend</key>
<dict>
<key>ZAutoFullScreenWhenViewShare</key>
<true/>
</dict>
</dict>
</plist>

基本設定

.plist ファイルには以下のキーを含めることができます。

説明デフォルトの状態と値Plist キー値の種類
SSO を使用するデフォルトのサインイン無効、0zAutoSSOLoginブール型
SO URL を事前に設定する無効zSSOHost文字列

SSO URL を設定し、ロックする

たとえば、hooli.zoom.us は、ForceSSOUrl=hooli として設定されます。

無効ForceSSOURL文字列

Zoom が以前に使用した SSO URL を自動的に開かないようにする。 アカウントを複数持っていて、それぞれ違う SSO URL を使っているユーザーには便利なオプションです。

無効、0 DisableAutoLaunchSSO
ブール型
Google サインイン オプションを削除する無効、0NoGoogleブール型
Facebook サインイン オプションを削除する無効、0NoFacebookブール型
メール サインイン オプションを削除する無効、0DisableLoginWithEmailブール型
SSO サインイン オプションを削除する無効、0NoSSOブール型
クライアント起動時に新しい SSO サインインを要求する無効、0DisableKeepSignedInWithSSOブール型
クライアント起動時に新しい Google サインインを要求する無効、0DisableKeepSignedInWithGoogleブール型
クライアント起動時に新しい SSO サインインを要求する無効、0DisableKeepSignedInWithFacebookブール型
SSO 向けのクライアントに埋め込み式ブラウザを使用する無効、0EnableEmbedBrowserForSSOブール型

ミーティング参加前にアプリからユーザーがサインインするように強制します。ユーザーは、参加用 URL を使用して参加する際に、ウェブポータルでサインインできます。

無効、0EnforceSignInToJoinブール型
ミーティングまたはウェビナーに参加する前に、クライアントに Zoom アカウントへのログインを要求する無効、0EnforceAppSignInToJoinブール型
サインインするため、あるいはミーティングに参加するためにウェブドメインを設定します。 デフォルトでは、値は https://zoom.us または https://zoom.com です。無効SetWebDomain文字列
再起動時、ユーザーがクライアントにログインした状態を保持する(メールログインのみ)無効、0KeepSignedInブール型
ユーザーによるクライアントを通じた更新の確認を許可する 無効にすると、[アップデートを確認] ボタンも非表示になります。

: 自動更新は、本当の意味で自動更新を行える機能ではありません。このオプションでは、ユーザーが手動でアップデートをチェックすることしかできません。 EnableSilentAutoUpdate をご覧ください。
無効、0zAutoUpdateブール型
Zoom デスクトップ クライアントが使用可能な安定版の更新プログラムを無人でチェックできるようにする このオプションを使用するには、自動更新オプションが有効になっている必要があり、有効になっていない場合は失敗します。有効、1EnableSilentAutoUpdateブール型
Zoom デスクトップ クライアントが利用可能な更新プログラムを確認できるようにします。
このオプションを使用するには、AutoUpdate オプションが有効になっている必要があり、有効になっていない場合は失敗します。
無効、0AlwaysCheckLatestVersionブール型

Zoom デスクトップ クライアントに適用される更新の頻度を制御できます。

Slow (0): 更新プログラムの数が少なく安定性が高い
Fast (1): 最新の機能と更新プログラム

Slow (0)  SetUpdatingChannel
ブール型
デーモン ヘルパーを使用して更新プログラムをインストール方法を制御します。
このオプションを使用するには、AutoUpdate オプションが有効になっている必要があり、有効になっていない場合は失敗します。
無効、0disableDaemonInstallブール型

ユーザーがサインインできるメールアドレス ドメインを設定する

無効Login_Domain文字列

Zoom を開く際にポートレート モードにデフォルト設定する

無効、0DefaultUsePortraitViewブール型

Zoom Rooms オプションとの直接の共有を無効にする

無効、0DisableDirectShareブール型

Zoom Rooms に画面共有を行う際に音声を共有する

有効、1PresentToRoomWithAudioブール型

Zoom デスクトップ クライアントから USB オーディオ デバイスの HID コントロールを有効にする

有効、1EnableHIDControlブール型

Zoom クライアントのホーム画面で [ルームシステムを呼び出す] ボタンを表示する

無効、0EnableStartMeetingWithRoomSystemブール型
Zoom Room に直接共有する際に、クライアントがビデオクリップの画面共有を最適化します。有効、1PresentToRoomOptimizeVideoブール型

Zoom Room に直接共有する際の、共有オプションを設定します。

0 - すべての共有オプションを表示

1- デスクトップを自動的に共有する

1PresentToRoomOptionブール型

ミーティング内で Zoom Room に直接共有する際の、共有オプションを設定します。

0 - すべての共有オプションを表示する

1- デスクトップを自動的に共有する

0PresentInMeetingOptionブール型

特定のアカウントで開催されるミーティングへの参加が制限されるアカウント ID(A)を設定する

無効Account、アカウント ID文字列

内部ミーティング認証を強制する(B

無効SetDevicePolicyToken、device_token文字列

ミーティングへの参加時に常にビデオのプレビューを表示する

有効、1AlwaysShowVideoPreviewDialogブール型

GPU アクセラレーションを無効にする

無効、0LegacyCaptureModeブール型

信頼できない証明書への接続をブロックする

有効、1BlockUntrustedSSLCertブール型

Zoom クライアントからのすべての HTTP 要求に対して、指定された 1 つのユーザー エージェント文字列を埋め込む

無効EmbedUserAgentString文字列
ウェブ設定で設定された帯域幅を無視する 例外への対応に有効です。無効、0IgnoreBandwidthLimitsブール型
Zoom のインターフェイスで Zoom 連携アプリのクイック起動ボタンを非表示にする無効、0DisableZoomAppsブール型

:

ミーティング設定

.plist ファイルには以下のキーを含めることができます。

: 以下の設定に対して、すべての値のタイプはブール型です。

説明デフォルトの状態と値Plist キー
インスタント ミーティングで常に パーソナル ミーティング ID を使用する

無効、0

UsePMI
ミーティング参加時にカメラを無効にする無効、0ZDisableVideo
Zoom デスクトップ クライアントからビデオを送信するのを無効にする無効、0zDisableSendVideo
Zoom デスクトップ クライアントからビデオを受け取るのを無効にする無効、0zDisableRecvVideo
ミーティングとウェビナーにおけるコンピュータ オーディオの使用を無効にする無効、0DisableComputerAudio

ミーティング中、画面がロックされている際にマイクを自動的にミュートにする

有効、1MuteWhenLockScreen
オーディオに対してオリジナル サウンドを有効にする

無効、0

EnableOriginalSound
ミーティング参加時にコンピュータ オーディオでオーディオを自動接続する無効、0zAutoJoinVoip
マイクのレベルを自動的に調整する

有効、1

AudioAutoAdjust
システムのデフォルト スピーカーを使用する無効、0SetUseSystemDefaultSpeakerForVOIP
システムのデフォルト マイクを使用する無効、0SetUseSystemDefaultMicForVOIP
デュアル モニターを自動的に有効にする無効、0zDualMonitorOn
共有されたコンテンツを表示する際、自動的に全画面表示にする有効、1zAutoFullScreenWhenViewShare
共有コンテンツを表示する際、ウィンドウに合わせてコンテンツのサイズを自動的に調整する有効、1zAutoFitWhenViewShare
画面共有時または画面共有表示時に注釈を無効にする無効、0zDisableAnnotation
デスクトップの共有時にシステム通知を消音する有効、1EnableDoNotDisturbInSharing
ミーティング中にホワイトボード機能の使用を無効にする無効、0DisableWhiteboard
共有時にビデオクリック オプションの最適化を提供する有効、1EnableShareVideo
画面共有時にオーディオの共有を許可する有効、1EnableShareAudio
ミーティング開始時または参加時に全画面表示にする無効、0FullScreenWhenJoin
常にミーティング コントロールを表示する([ミーティング コントロールを常に表示] を有効にする)有効、1AutoHideToolbar
ミーティングに参加する場合は、HD ビデオを使用します。無効、0zUse720PByDefault

すべてのアプリケーションをリモート コントロールする

有効、1zRemoteControllAllApp

デフォルトで音声参加者を非表示にする

無効、0zHideNoVideoUser

ミーティングへの参加時にマイクを常にミュートにする

無効、0MuteVoipWhenJoin
ユーザーがミーティングに参加している時間の長さを表示する無効、0ShowConnectedTime

ミーティング退出前に確認する

有効、1ConfirmWhenLeave

ミーティング内のファイル転送(ファイルの送受信)を無効にする

無効、0zDisableFT

ミーティング中のサードパーティのファイル転送を無効にする

無効、0DisableMeeting3rdPartyFileStorage

ミーティングの開始時またはミーティングへの参加時に画面共有を無効にする

無効、0DisableScreenShare

リモート コントロールを無効にする

無効、0DisableRemoteControl

ミーティング中、着信通知を拒否する

無効、0HidePhoneInComingCallWhileInMeeting

リモート コントロール セッション中にクリップボードへのアクセスを許可する

無効、0EnableShareClipboardWhenRemoteControl

リモート サポートを無効にする

有効、1DisableRemoteSupport

字幕機能の使用を無効にする

無効、0DisableClosedCaptioning

ウェビナーの Q&A の使用を無効にする

無効、0DisableQnA

スライド コントロールの使用を無効にする

無効、0

DisableSlideControl

自分のビデオのミラーリングを有効にする

有効、1EnableMirrorEffect

左右表示モードをデフォルトで有効にする

無効、0EnableSplitScreen
ローカル レコーディングを無効にする無効、0zDisableLocalRecord
クラウド レコーディングを無効にする無効、0zDisableCMR
バーチャル背景を無効にする無効、0DisableVirtualBkgnd

ビデオ フィルタを無効にする

無効、0DisableVideoFilters

指定した画面キャプチャ モードを設定する:

0 - 自動
1 - レガシー オペレーティング システム
2 - ウィンドウ フィルタリングありの共有
3 - ウィンドウ フィルタリングありの高度な共有
4 - ウィンドウ フィルタリングなしの高度な共有

0 (Auto)SetScreenCaptureMode
ミーティング中のチャットを無効にする無効、0zDisableChat

有効にされると、クライアントはメディア伝送に以下のポートを使用します。

オーディオ: 8803
画面共有: 8802
ビデオ: 8801

無効、0EnableIndependentDataPort

Zoom Room がサーバー証明書を確認する

無効、0

EnableSSLVerification

今後開催されるミーティングの通知を有効にする

無効、0EnableRemindMeetingTime

ギャラリー ビューに表示される最大の参加者数を画面ごとに 49 名に設定する

無効、0Enable49Video

発言時にアクティブ発言者として自分を表示する

無効EnableSpotlightSelf

: 以下の設定に対して、すべての値のタイプは文字列です。

説明

デフォルトの状態Plist キー

送信の帯域幅の最大値を設定する

: ウェブ設定を通じて帯域幅が制限されている場合、ウェブでの制限はクライアントで設定された制限を上書きします。

無効BandwidthLimitUp、amount
(すべての値の単位は Kbps)

受信の帯域幅の最大値を設定する

: ウェブ設定を通じて帯域幅が制限されている場合、ウェブでの制限はクライアントで設定された制限を上書きします。

無効BandwidthLimitDown、amount
(すべての値の単位は Kbps)

ローカル ミーティング レコーディング ファイルのパスを設定する

/Users/User Name/Documents/ZoomRecordPath、your_recording_path
Zoom クライアントに対してプロキシー バイパスルールを設定する無効ProxyBypass, bypass_rule
Zoom クライアントに対してプロキシ サーバーを設定する無効ProxyServer、proxy_address

PAC URL でクライアントへプロキシ サーバーを設定する

無効ProxyPAC、your_pac_url

ノイズ抑制レベルを設定する

Auto - 0
Low -1
Medium - 2
High - 3

Auto (0)SetSuppressBackgroundNoiseLevel

チャット設定

.plist ファイルには以下のキーを含めることができます。

: 以下の設定に対して、すべての値のタイプはブール型です。

説明デフォルトの状態と値Plist キー
リンク プレビューを無効にする無効、0DisableLinkPreviewInChat
音声メッセージ オプションを送信する有効、1ShowVoiceMessageButton
チャット メッセージ受信時に音声通知を制御する有効、1PlaySoundForIMMessage
チャット メッセージ受信時にメッセージがシステム通知でプレビューされるかを制御する有効、1ShowIMMessagePreview
ミーティング中にチャット メッセージのシステム通知をミュートするかを制御する有効、1MuteIMNotificationWhenInMeeting

Zoom を展開する

デフォルトで有効にされる上記の設定のある .plist ファイルの例は、こちらで確認できます。

.plist ファイルが完成したら、ファイル名を us.zoom.config.plist とします。 展開する際、このファイルが ZoomInstallerIT.pkg と同じフォルダにある限り、インストールで .plist ファイルは /Library/Preferences フォルダに自動的に置かれます。

また、JAMF、Intune、AirWatch などのソリューションを介して IT パッケージを展開し、.plist をプッシュすることもできます。 また、Zoom デスクトップ クライアントは、/Library/Managed Preferences フォルダにある us.zoom.config.plist の読み込みを試みます。