高度なチャット暗号化の設定


高度なチャット暗号化により、Zoom ユーザー間のチャット メッセージを安全に送信します。 メッセージの暗号化により、すべてのチャットメッセージを TLS 1.2 と高度暗号化標準(AES)256 ビットのアルゴリズムで暗号化します。

この記事では、次の項目について説明します。

高度なチームチャット暗号化を使用するための前提条件

高度なチャット暗号化が有効な場合と無効な場合の違い

高度なチャット暗号化が有効な場合:

高度なチャット暗号化が無効な場合:

高度なチャット暗号化を有効にした後の制限事項

高度なチャット暗号化を有効にすると、ユーザーや管理者は以下のチャット機能を使用できなくなります。

ユーザー

管理者

**注: リンク プレビューとチャット履歴の検索は、Windows、macOS、Android、iOS 用のバージョン 5.8.0 以降を使用している場合にサポートされます。 

高度なチャット暗号化を有効にする方法

組織のすべてのメンバーに対して高度なチャット暗号化を有効にするには:

  1. Zoom ウェブポータルにサインインします。
  2. ナビゲーション パネルで、[アカウント管理]、[アカウント設定] の順にクリックします。
  3. [Team Chat] タブをクリックします。
  4. [高度なチャット暗号化を有効にする] オプションが有効になっていることを確認します。
    設定が無効になっている場合は、トグルをクリックして有効にします。 認証ダイアログが表示されたら、[有効にする] を選択して、変更を確認します。
  5. (オプション)高度なチャット暗号化を有効にする場合、[ハイパーリンク プレビューを有効にする] チェック ボックスを選択して、リンク プレビューを有効にします。
    有効にした場合、リンクを含むチャット メッセージを送受信するユーザーにリンク プレビューが表示されます。 ローカル アプリケーションによって、送信者のメッセージが暗号化される前にメッセージ内のリンクが検出され、送信者と受信者の間でプレビューが共有されます。 このリンク プレビュー機能によって検出されるのは URL のみで、URL は http:// または https:// に一致し、その後に空でないスペースが続いている必要があります。 この機能はデフォルトでは無効になっています。

暗号化されたチャットの使用方法

高度なチャット暗号化を有効にすると、Zoom デスクトップ クライアントとモバイルアプリのタブ内のチャットに、高度なチャット暗号化が有効であることを示すロックアイコン が表示されます。

ユーザーが Zoom を開くまで、暗号化されたチャットは表示されません。 暗号化されたチャットを受領したことが通知(ロック画面を含む)に表示されます。

メッセージの復号エラーのトラブルシューティング

高度なチャット暗号化を使用する場合、送信されたメッセージを復号して表示できない場合があります。 多くの場合、これは双方のユーザーが同時接続されていないため、メッセージの復号に使用される鍵を共有できないことが原因です。 双方のユーザーがオンラインになるとすぐに、鍵はユーザー間で自動的に共有され、メッセージが復号されます。

メッセージが送信され、そのメッセージが復号されて表示される前に、ユーザーがチャット メッセージをクリアするか、Zoom クライアントをアンインストールした場合、メッセージの暗号化に使用された鍵は失われ、復元できなくなります。 これは、送信されたメッセージを復号する鍵がどちらかのデバイスに存在しなくなるため、復号できないことを意味します。