スマートギャラリーの基本操作

ミーティングのリモート参加者は、他のミーティング参加者が Zoom ルーム内にいると、その参加者の姿をはっきりと見ることが難いときがあります。この問題に対処するため、Zoom Rooms のスマートギャラリーは、カンファレンスルーム 1 室から複数のビデオフィードを表示します。このおかげで、Zoom Room のカメラは参加者のグループに焦点を絞れるため、リモートでの参加者に対してさらに明瞭な画像を届けることができます。リモート出席者と Zoom ルームの参加者は、ミーティングでお互いの顔がよく見えるようになったことで、効果的なコラボレーションを一段と強化できます。

この記事では、次の項目について説明します。

スマートギャラリーを有効にする方法
- Zoom Rooms Controller を使用する場合
- Zoom Rooms タッチディスプレイを使用する場合
スマートギャラリーをルームのデフォルトビューに設定する方法
ルーム全体のビューを非表示にする方法
リモート出席者から見たスマートギャラリー体験
スマートギャラリーはどの解像度をサポートしていますか？
- Mac と Windows での Zoom Rooms の比較
- Zoom ルーム専用ハードウェア

スマートギャラリーを使用するための前提条件

macOS 向け Zoom Rooms: バージョン 5.12.6 以降
Windows 向け Zoom Rooms: バージョン 5.12.6（64 ビット）以降
Zoom Rooms 専用ハードウェア: バージョン 5.15.0 以降
iOS 向け Zoom Rooms Controller: バージョン 5.12.6 以降
Android 向け Zoom Rooms Controller: バージョン 5.12.6 以降
アカウントオーナー、管理者、Zoom Rooms への編集アクセス権を持つロール（デフォルトで有効にする場合）

注: Windows デバイス、macOS デバイスはいずれも最大 6 つ、Logicool デバイスは最大 5 つのビデオストリームをサポートできます。その他のデバイスはすべて、最大 3 つサポートできます。

システム要件

アプライアンス

ベンダー	モデル	スマートギャラリーのサポート
Neat	Bar	サポート対象
Neat	Bar Pro	サポート対象
Neat	Board	サポート対象
Poly	Studio X30	サポート対象
Poly	Studio X50	サポート対象
Poly	Studio X52	サポート対象
Poly	Studio X70	サポート対象
Poly	G7500（E70 カメラ搭載）	サポート対象
Yealink	A20 Meeting Bar	サポート対象
Yealink	A30 Meeting Bar	サポート対象
Logicool	Rally Bar	サポート対象
Logicool	Rally Bar Mini	サポート対象
Logicool	Rally Bar Huddle	サポート対象

オールインワンルームシステム

ベンダー	モデル	スマートギャラリーのサポート
DTEN	D7	サポート対象

Windows / Mac

プロセッサ	OS
クァッドコア Intel Core i3 / i5 / i7 / i9 プロセッサ第 4 世代以降	Windows 10（64 ビット）以降
デュアルコア Intel Core i5 / i7 / i9 プロセッサ第 6 世代以降（Y シリーズ以外） Intel ディスプレイドライババージョン 23.20.xx.xxxx 以降 Intel HD620 グラフィクスプロセッサの場合は、バージョン 26.xx.xx.7323 以降	Windows 10（64 ビット）以降
クアッドコア Intel Xeon E3 または E5 プロセッサ（「Broadwell」アーキテクチャ以降）	Windows 10（64 ビット）以降
Apple M1 プロセッサ	MacOS 10.13 以降
クァッドコア Intel Core i3 / i5 / i7 / i9 プロセッサ第 4 世代以降	MacOS 10.13 以降
デュアルコア Intel Core i5 / i7 / i9 プロセッサ第 4 世代以降	MacOS 10.13 以降
クアッドコア Intel Xeon E3 / E5 / W プロセッサ（「Ivy Bridge」アーキテクチャ以降）	MacOS 10.13 以降

ストリームを 6 つサポートするための要件

プロセッサ	OS
Intel 第 4～第 7 世代デスクトップ CPU（4 コア以上、かつ CPU 基本周波数 3 GHz 以上）	Windows 10（64 ビット）以降 Zoom Rooms Windows クライアント（64 ビット）
Intel 第 8～第 11 世代デスクトップ CPU（4 コア以上、かつ CPU 基本周波数 2 GHz 以上）	Windows 10（64 ビット）以降 Zoom Rooms Windows クライアント（64 ビット）
Intel 第 12 世代以降	Windows 10（64 ビット）以降 Zoom Rooms Windows クライアント（64 ビット）
Intel 第 8 世代以降（CPU 4 コア以上、かつ周波数 2 GHz 以上）	MacOS 10.13 以降
M1 チップ以降の全製品	MacOS 10.13 以降

2 画面または 3 画面のルームでのおすすめ

Windows

macOS

2 画面 Intel Core i5 4 コア第 10 世代（T）、2.40 GHz

3 画面 Intel Core i7 8 コア第 10 世代（T）以降、デスクトップ CPU 2.0 GHz 以降

16 GB メモリ（2 x 8 GB）以降、要デュアルメモリチャネル

M1、3.2 GHz 6 コア第 8 世代 Intel Core i7（Turbo Boost 最大 4.6 GHz）

2 画面または 3 画面をサポート

スマートギャラリーを有効にする方法

スマートギャラリー体験は、Zoom Rooms Controller または Zoom Rooms タッチディスプレイで [マルチストリーム] 設定を使用して有効にすることができます。

Zoom Rooms controller を使用する場合

コントローラインターフェースで [カメラコントロール] をタップします。
[マルチストリーム] をタップします。カンファレンスルームのカメラフィードはそれぞれ、Zoom Rooms ディスプレイに表示されます。
（オプション）[最大フィード数] をタップすると、ビデオフィードの上限数が表示されます。

Zoom Rooms タッチディスプレイを使用する場合

ディスプレイで [その他] をタップし、[設定] をタップします。
[カメラ] をタップし、[カメラコントロールを開く] をタップします。
[マルチストリーム] をタップします。カンファレンスルームのカメラフィードはそれぞれ、Zoom Rooms ディスプレイに表示されます。
（オプション）[最大フィード数] をタップすると、ビデオフィードの上限数が表示されます。

スマートギャラリーをルームのデフォルトビューに設定する方法

Zoom ウェブポータルで [マルチストリーム] 設定を切り替えると、スマートギャラリーをルームのデフォルトビューに設定できます。

Zoom ウェブポータルにサインインします。
[ルーム管理] をクリックして、[Zoom Rooms] をクリックします。
Zoom Rooms の場所の階層を使用すると、スマートギャラリーをアカウント、ロケーション、またはルーム設定から有効にできます。この例では、[アカウント設定] をクリックします。
[アカウントプロフィール] タブをクリックし、[デバイス] 見出しまで下にスクロールした後で、 [マルチストリーム] 設定を切り替えるラジオボタンをクリックします。
（オプション）[最大フィード数] の横にあるドロップダウンをクリックすると、表示されるビデオフィード数を制限できます。

ルーム全体のビューを非表示にする方法

ルーム全体のカメラビューは、デフォルトで他のスマートギャラリービデオストリームと一緒に表示されます。このビューを非表示にし、個々のビデオストリームのみを表示するには、以下の手順を実行します。

Zoom ルームでスマートギャラリーを有効にしてミーティングを開始します。
[参加者] をタップします。
該当する Zoom ルームのエントリの隣にある省略記号をタップします。
[ルームビューを非表示にする] をタップします。
（オプション）この設定を再度変更するには、ステップ 2～4 を繰り返して、[ルームビューを表示] をタップします。

リモート出席者から見たスマートギャラリー体験

ミーティングのリモート出席者は、[ギャラリー]、[左右表示]、または [サムネイル] ビューを使用して、Zoom ルームからのビデオストリームをすべて視聴できます。各 Zoom ルームのビデオストリームには、個々のミーティング参加者が最大解像度で映し出されます。その同じミーティング参加者には、「カンファレンスルーム 1」、「カンファレンスルーム 2」など、それぞれの参加している Zoom ルーム名の後に数字が続く命名パターンで名前が付きます。

注: Poly X30、Poly X50、および Yealink A20 デバイスを使用しているリモート参加者は、スマートギャラリーが有効になっているルームのアクティブスピーカーを特定できます。

ほかのデバイスを使用しているリモート出席者には、Zoom ルームのメイン以外のカメラフィードの参加者が話している場合も、その Zoom ルームのメインカメラがアクティブスピーカーとして表示されます。

スマートギャラリーはどの解像度をサポートしていますか？

Mac と Windows での Zoom Rooms の比較

OS	プロセッサ	プロセッサ周波数（GHz）	サポートされているストリームの解像度
Windows / Mac*	8 コア以上	2 以上	メインは 720p が 1 つ補助は 360p が 5 つ
Windows / Mac*	6 コア以上	2 以上	メインは 720p が 1 つ補助は 360p が 5 つ
Windows / Mac	6 コア以上	2 未満	メインは 720p が 1 つ補助は 720p が 2 つ
Windows / Mac	4 コア	1.5 未満	360p が 3 つ
Windows / Mac	4 コア	1.5～2	メインは 720p が 1 つ補助は 360p が 2 つ
Windows / Mac*	4 コア	2～3	メインは 720p が 1 つ補助は 360p が 5 つ
Windows / Mac*	4 コア	3 以上	メインは 720p が 1 つ補助は 360p が 5 つ
Windows	2 コア	2.5 以上	メインは 720p が 1 つ補助は 360p が 2 つ
Windows	2 コア	2.5 未満	360p が 3 つ
MacOS	デュアルコア i7	-	360p が 3 つ
MacOS （10.15 以降が必要）	デュアルコア i5	-	360p が 3 つ
Windows / Mac*	i3 4 コア以上（第 8 世代以降）	3 以上	メインは 720p が 1 つ補助は 360p が 5 つ
*デバイスは 6 つのストリームをサポート	該当なし	該当なし	720p が 3 つ

Mac 版または Windows 版 Zoom Rooms は、共有が始まると送信解像度が次のように変化します。

元の解像度	画面共有中のストリーム解像度
メインは 1080p が 1 つ補助は 360p が 5 つ	メインは 720p が 1 つ補助は 360p が 5 つ
メインは 1080p が 1 つ補助は 720p が 2 つ	メインは 720p が 1 つ補助は 360p が 2 つ
720p が 3 つ	メインは 720p が 1 つ補助は 360p が 2 つ
メインは 720p が 1 つ補助は 360p が 2 つ	360p が 3 つ
360p が 3 つ	360p が 3 つ

注: 現在、Zoom ルームではスマートギャラリーとマルチカメラモードを同時には使用できません。

Zoom ルーム専用ハードウェア

デバイス	サポートされているストリームの解像度
Neat Bar Pro	720p が 3 つ
Neat Frame	720p が 3 つ
Poly X30 / X50 / X70 / G7500	720p が 3 つ
Logicool	720p が 3 つ
Logicool	メインは 720p が 1 つ補助は 360p が 4 つ
その他	メインは 720p が 1 つ補助は 360p が 2 つ

スマート ギャラリーの基本操作

スマート ギャラリーを使用するための前提条件