バーチャル デスクトップ インフラストラクチャ（VDI）のリリースノート（バージョン 5.16.0）

新機能と既存機能の強化

• 一般的な機能
  • Zoom メッシュ親デバイスの最大帯域幅
    ネットワーク条件がよくない場合にも対応できるように、各親デバイスの最大帯域幅が設定されます。これにより、子デバイスがこの最大帯域幅を超えると親デバイスが子デバイスに追加接続しなくなります。 この最大帯域幅は、イーサネット接続では 60 MBPS、Wi-Fi 接続では 15 MBPS です。 この仕組みの導入は、出席者あたりの最大帯域幅設定には影響しません。
  • Zoom Phone での TCP / WSS トランスポートのサポート
    UDP メディアがブロックされるリージョンでは、トランスポート用に TCP / WSS 接続がサポートされます。
• ミーティングとウェビナーの機能
  • Zoom タイマーアプリのサポート
    VDI クライアントでは、ミーティングとウェビナーの両方で Zoom 製タイマーアプリの使用をサポートしています。 VDI プラグイン向けの本サポートでは、カウントダウン タイマーのみを表示します。 このカウントダウン タイマーはミーティング中に参加者のビデオ上部に表示されることはありません。
  • パーソナライズされた音声ノイズ除去のためのオーディオ プロフィール サポート
    通話中環境の Zoom Meetings において可能な限り最高のオーディオ品質を提供するため、ユーザーはクライアントのオーディオ設定で直接 [パーソナライズされたノイズ除去] を設定できます。この機能は、ミーティングのオーディオ クリップをキャプチャして分析し、自分の音声を区別してミーティングのバックグラウンド ノイズを抑制するものです。 Zoom がこのクリップまたは分析結果を受信または保持することはありません。これらはデバイスに保存され、参加するミーティングでのノイズ抑制にのみ使用されます。 これまで本機能は、固有機能として実装されるまで VDI クライアントでは無効になっていました。
• ウェビナーの機能
  • ウェビナーのブレイクアウト ルームのサポート
    VDI プラグインにより、ウェビナーのブレイクアウト ルームが最適化モードとフォールバック モードの両方でサポートされます。 これまでは、ウェビナーのブレイクアウト ルームは VDI プラグインではサポートされていませんでした。
• 電話機能
  • 持続的な着信音の選択
    ユーザーによる着信音の選択はセッション間で保持されます。 これまでは、スピーカーとマイクの選択のみが保持されていました。
• コンタクト センターの機能
  • VDI プラグインへのビデオ オフロード
    バーチャル デスクトップ環境を使用するコンタクト センター エージェントは、プラグインを介してオーディオとビデオをオフロードできます。

解決済みの問題

• 一般的な修正
  • フォールバック モードで字幕言語の変更が反映されない
    ミーティング ホストが字幕言語を変更する際、フォールバック モードの VDI クライアントで変更が正確に反映されない問題が報告されていました。 この問題はバージョン 5.15.10 で報告されていました。
  • 接続モードを MMR ダイレクトとして指定することで常時 MMR ダイレクトを試行
    MMR ダイレクトを指定して接続の確立を試行する際、VDI プラグインでは常時試行されない問題が報告されていました。
  • ウェビナーのプレゼンテーション用バックステージ背景
    バックステージ背景がバックステージ エリアにいる参加者に対して表示されない問題が見つかっていました。 この問題はバージョン 5.15.10 で報告されていました。
  • [イマーシブ ビュー] メニューの修正
    イマーシブ シーンビューの右上にあるボタンをクリックしても、正しいアクション ダイアログが開かない問題が見つかっていました。 この問題はバージョン 5.8.4 で検出されていました。
  • 全ビューにおいてミーティング情報の横に表示される [オンエア] インジケーター
    ウェビナー バックステージを使用すると、[オンエア] インジケーターがスピーカー ビューとイマーシブ ビューで間違って表示される問題が見つかっていました。 この問題はバージョン 5.15.10 で報告されていました。
  • イマーシブ ビューでの画面共有に関する修正
    ユーザーが共有セッション開始後にダブルクリックしてビューを切り替えると、共有セッションが誤って表示される問題が報告されていました。 この問題はバージョン 5.14.0 で検出されました。
• Windows に関する修正
  • プロキシ サポートで 64 ビット プラグイン管理の変更が必要
    バージョン 5.15.10 でのプロキシ サポート追加後、プロキシ経由で接続すると 64 ビット プラグインでダウンロードが失敗する問題が報告されていました。 この問題はバージョン 5.15.11 でも解決されました。
• macOS に関する修正
  • VDI プラグイン管理で新しいプラグインがアンインストールされない
    ダウングレードが必要な場合に、未指定のログレベルまたは「4」以外の値で VDI プラグイン管理によるプラグインのアンインストールができない問題が見つかっていました。 この問題は、別の類似問題と関連しており、バージョン 5.15.5 で見つかっていました。 また、この問題はバージョン 5.14.13 と 5.15.11 で解決されていました。
  • VDI プラグインと VDI プラグイン管理のバージョンが異なる場合に発生する可能性のあるクラッシュの問題
    VDI プラグインと VDI プラグイン管理のバージョンが異なる場合、クラッシュが発生することがある問題が見つかっていました。 この問題はバージョン 5.13.0 で見つかっていました。
  • ダークモードの問題
    クライアントでダークモードが選択されていると、ミーティング内で予期せぬグレーボーダーが発生する問題が解決されました。
• Linux に関する修正
  • Facebook でのライブ ストリーミング ステータスの更新
    VDI ユーザーが Facebook にミーティングのライブ ストリーミングを開始すると、通知が適切に更新されない問題が報告されていました。 この問題はバージョン 5.12.7 で報告されていました。
  • [アクティブ スピーカーとして自分を表示する] を使用するとミュート ステータスが誤って表示される
    アクティブ スピーカーとして自分を含める機能を使用した場合、一旦別のユーザーがアクティブ スピーカーとなった後で、再度自分がアクティブ スピーカーになる間にミュート解除すると、ミュート ステータスが誤って表示されることがある問題が報告されていました。 この問題はバージョン 5.15.10 で見つかっていました。
  • Dell ThinOS デバイスでオーディオ / ビデオが同期されない
    参加者のオーディオとビデオが次第に同期されなくなる問題が報告されていました。 これは、プロセッサによるティック計算で 28 ミリ秒のずれが生じていることが原因で、これにより同期の問題がさらに顕著になっていました。 この問題は Dell ThinOS デバイスにのみ影響し、バージョン 5.14.10 で報告されていました。
  • マウスでドラッグすると共有コンテンツが点滅
    ユーザーが共有コンテンツをマウスでドラッグすると、共有コンテンツが点滅する問題が報告されていました。 この問題はバージョン 5.15.11 で報告されていましたが、以前のすべての Linux プラグインに影響します。
  • 画面共有中に Citrix ツールバーが停止
    Citrix ツールバーが、オフロードされた Zoom ビデオで見えなくなる問題が報告されていました。 この問題はバージョン 5.15.5 で報告されていましたが、以前のすべての Linux プラグインに影響します。
  • 150% に拡大したビューで共有画面が中央に表示されない
    150% に拡大設定した共有画面を表示してから 100% などに拡大倍率を減らすと、ビューで共有コンテンツが正しく中央に表示されない問題が報告されていました。 この問題はバージョン 5.15.10 で見つかっていました。

注: プロキシ接続とオンプレミス環境用の macOS VDI プラグイン管理サポート機能は展開に関する問題によりリリースから除外され、予定されている別のリリースで利用できるようになります。