ミーティングとウェビナーのアーカイブ
Zoom のミーティング アーカイブ ソリューションは、音声、ビデオ、字幕または文字起こし、ミーティング内チャット メッセージを含むミーティングとブレイクアウト ルームのデータを収集し、アーカイブしたうえで、セキュリティを徹底したサードパーティとの連携を利用して、コンプライアンスを満たしてアーカイブ ソリューションに利用できる、自動化されたメカニズムです。 組織はこのメカニズムを利用することで、FINRA をはじめとする多様なコンプライアンス要件を満たすことができます。
ミーティングとウェビナーからのアーカイブを設定した後で、アーカイブ設定を変更することもできます。
この記事では、次の項目について説明します。
ミーティングとウェビナーをアーカイブするための前提条件
ミーティングとウェビナーのアーカイブ対象範囲
この機能は、Zoom Meetings と Zoom Webinars のコンテンツのアーカイブのみを対象としており、Zoom Phone をはじめとするほかのプロダクトのコンテンツは、このソリューションによるアーカイブの対象外です。
Zoom のミーティング アーカイブ ソリューションは、コミュニケーション データを収集してアーカイブするための、自動化されたメカニズムです。 このソリューションは、パートナーとして活躍するベンダー各社とお客様にマーケットプレイス アプリを開発および提供いただいているお陰で、一連の API セットを通じてアーカイブ内のコミュニケーション データを取得できます。 デフォルトで最短の 1 日間から最長の 30 日間までの期間、ミーティングとウェビナーのアーティファクトをアーカイブできます。
一般的な対象範囲
コンプライアンスのマークが付いているユーザーが主催するミーティングとウェビナーのみがアーカイブされます。 コンプライアンスのマークが付いたユーザーが内部ミーティングに参加者として参加すると、そのミーティングはアーカイブされます。
外部ミーティングに参加しても、デフォルトではミーティング データは一切アーカイブされません。 ユーザーのアカウントでオーディオ アーカイブが有効になっている場合は、外部ミーティングのオーディオがアーカイブされます。 外部ミーティングでのオーディオ アーカイブを有効にするには、Zoom サポートにお問い合わせください。
Zoom Meetings と Zoom Webinars のアーカイブ対象範囲
暗号化が強化されたミーティングはアーカイブの対象となりますが、現時点ではエンドツーエンドの暗号化ミーティングはサポートされていません。
次のミーティング情報がアーカイブできます。
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ミーティング メタデータ(必須): これには、トピック、日付、タイムゾーン、ミーティングの期間、ホスト名、ミーティング ID、一意の ID (UUID)、およびパスコードが含まれます。
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ミーティング内チャット メッセージ(公開およびダイレクト): ユーザーの表示名、ユーザーのメールアドレス(外部参加者は除外)、公開チャットとダイレクト チャットを区別するタグ、メッセージ文字列、タイムスタンプを含むファイル。
注: ミーティングでのリアクション、待機室での双方向チャット、ウェビナー中の非公開チャット、削除されたメッセージも、ミーティング内チャット メッセージと一緒に JSON 形式で収集されます。 この機能を有効にするには、Zoom サポートにお問い合わせください。
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オーディオ: オーディオのみを収めた M4A 形式のファイル。
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ビデオ: 画面共有、ホワイトボード、注釈も含め、オーディオとビデオを収めた MP4 形式のファイル。
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字幕: ミーティングの字幕を含む VTT(Video Text Track)ファイル。
注:
- 以上のリストにあげたミーティング情報は、ブレイクアウト ルーム内からのアーカイブにも適用可能です。 ブレイクアウト ルームからのアーカイブを有効にするには、Zoom サポートにお問い合わせください。
- 規制対象ユーザーがミーティングに参加すると、アーカイブがトリガーされます。 規制対象ユーザーが主催するミーティングは、ホストまたは規制対象ユーザーがミーティングに参加した時点から、アーカイブが始まります。 オーディオの外部アーカイブを有効にしている規制対象ユーザーは、ベーシック(無料)アカウントのユーザーが主催するミーティングには参加できません。
ミーティングがアーカイブされていること、またどのアーティファクトがアーカイブされているかを示すために、さまざまなインジケーターが設けられています。
アカウント全体でアーカイブを有効にする方法
アカウントのミーティング アーカイブを有効にするには、Zoom サポートにお問い合わせのうえ、お使いのアカウントに対し、ミーティングとウェビナーのアーカイブを有効にするようリクエストしてください。 リクエストが承認されると、お使いのアカウントでアーカイブが有効になります。
アーカイブの流れ
Zoom のアーカイブ ソリューションには、3 つの主要コンポーネントがあります。
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アーカイブ エージェント: アーカイブ エージェントはアーカイブ エンジンに接続し、アカウント ポリシーの定めに従ってミーティング アーティファクトの収集を担当します。 収集したデータはその後、サードパーティのプラットフォームが Zoom API 経由でデータを取り込み、それに応じてアーカイブするべくカスタマイズされた期間、暗号化されたストレージで保管されます。
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マーケットプレイス アプリケーション: マーケットプレイス アプリケーションは、Zoom からのデータ収集とアーカイブを希望するお客様が、ミーティング終了後にデータを収集できるようサポートします。 お客様はすでにお持ちのマーケットプレイス アプリケーションを使用することも、アカウント管理者が設定する独自のアプリケーションを作成することもできます。 Zoom のプラットフォームは、アーカイブしたミーティング アーティファクトを取り込む API をご用意しています。
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サードパーティ プラットフォーム: ミーティングのアーカイブ コンテンツを適切に取り込むことができる、オープンな API エコシステムを持つベンダーです。 たとえばお客様が作成した社内ソリューションも、該当する可能性があります。
注: これは、さまざまなサードパーティのプラットフォームをアーカイブのユースケースとして考慮できるよう、汎用的な性質のソリューションとなっています。
アーカイブ プロセス
Zoom のアーカイブ プロセスは以下のとおりです。
- Zoom アプリ マーケットプレイスから特定のアーカイブ アプリケーションがインストールされ、アカウントに設定されているとします。
- アカウント レベルの設定内容に従ってこのアカウントでアーカイブが有効になると、Zoom のアーカイブ エージェントがミーティングまたはウェビナーに参加し、設定どおりに情報を収集します。
- ミーティング終了後、エージェントはアーカイブしたファイルを一定日数、Zoom のクラウド ストレージで保管します。 具体的な日数は、アカウント設定から構成可能で、デフォルトは 1~30 日の間です。
- アーカイブされているアーティファクトに関する情報を取得するには、次の 2 通りの方法があります。
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アーカイブ API - サードパーティのアプリケーションも、Zoom のアーカイブ API を活用して、特定のアカウントまたは特定のミーティング ID にアーカイブされたメタデータとダウンロード URL を取得することができます。
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Webhook - Zoom のクラウド ストレージ内にアーカイブされたファイルが存在する場合は、所属アカウントのミーティングまたはウェビナーのファイルがダウンロード可能になったときはいつでも、Zoom のアーカイブ用 Webhook を使用して通知を受ける選択ができます。 Webhook の使用は、完全に任意です。
- サードパーティのプラットフォームは、この情報を取り込み、ビジネス上の都合に合わせてデータを処理することができます。
デベロッパー ガイド
このセクションでは、ミーティングまたはウェビナーの多様なアーティファクトのタイプと、アーカイブするためにアーティファクトを収集する方法についてごく簡単に説明します。
このセクションでは、開発者が既に Zoom マーケットプレイス アプリケーション開発の概念を理解していると仮定します。 Zoom API および webhook サブスクリプションに関する状況については、この文書を参照してください。
アーカイブ用 Webhook は、アーカイブ目的でのみ使用しようとしているお客様とデベロッパーのみがアクセスできるよう徹底するため、Zoom のマーケットプレイスでは公開していません。 アプリケーション ID を明示して Zoom サポートにお問い合わせいただければ、Zoom はこの Webhook へのアクセスを許可できます。
注: 組織がコンプライアンス目的でアーカイブするべきミーティング内アーティファクトはまだほかにもあります。そのようなアーティファクトはその他の API を通じて取得できます。 該当するアーティファクトには、たとえば投票、満足度アンケート、Q&A の結果などがあります。
電子商取引のアーティファクト | アーカイブ方式 |
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ミーティング内チャット - 公開I / 非公開 | アーカイブ API |
ウェビナー チャット - 公開I / 非公開 | アーカイブ API |
字幕 / ライブ文字起こし | アーカイブ API / 指定 API |
投票 |
ミーティングとウェビナーの投票 API
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Q&A(ウェビナー) | ウェビナー Q&A API |
満足度アンケート | ダッシュボード API |
リアクションと意思表示アイコン(ミーティング専用) | アーカイブ API |
ホワイトボード | アーカイブ API - ビデオ ストリームの一部と別個のファイルのダウンロード |
注釈 | アーカイブ API - ビデオ ストリームの一部 |
ブレイクアウト ルーム | アーカイブ API |
登録時の質問 | ミーティングとウェビナーの登録時の質問 |
アーカイブ API
アーカイブされたミーティングとウェビナーのアーティファクトはすべて、アーカイブ API で取得できます。 Zoom は、特定アカウントのアーカイブ済みファイル、また 2 の異なるタイムスタンプ間における特定のミーティングまたはウェビナーのアーカイブ済みアーティファクトのリストを、作成および提示する機能を提供しています。
Zoom がアーカイブ用に提供しているさまざまな API の詳細情報については、Zoom マーケットプレイスのアーカイブ API のセクションをご覧ください。
アーカイブ用 Webhook
Webhook イベントは、ミーティングまたはウェビナーからアーカイブされたファイルがダウンロード可能になるたびに、トリガーされます。 マーケットプレイスのアプリケーションは、このイベントのサブスクリプションを設定する必要があります。この設定は、アプリケーション初期設定中に実行できます。
Webhook の詳細情報については、Zoom マーケットプレイスの Webhook 関連の補足資料セクションをご覧ください。
アーカイブ用アカウント設定
アカウント管理者は、アカウント全体のアーカイブ設定を [アカウント設定] ページで指定できます。アカウントからアーカイブするコンテンツを具体的に指定することも、アカウント内の全ユーザーに適用されるアーカイブ関連の免責事項をカスタマイズすることもできます。
注: ホワイトボードの図面と注釈は、ビデオファイル全体の中に組み込まれています。 以上をアカウント内のユーザーに通知するために、アーカイブ関連の免責事項をカスタマイズすることができます。
アーカイブ機能を無効にする方法
[アカウント設定] ページからアカウント レベルで [ミーティングとウェビナーをアーカイブする] オプションをオフにしてロックすることで、アカウント全体でアーカイブを無効にすることができます。
さらに、マーケットプレイス アプリケーションからアーカイブ対象範囲を削除するか、マーケットプレイス アカウントから構築したカスタムアプリまたはマーケットプレイス アプリを削除することで、[API をアーカイブする] を無効にすることもできます。