リリースノート: 2023年3月19日
新機能と既存機能の強化
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管理者機能
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Zoom アシスタント
Zoom アシスタントでは、次のことができます。
- Zoom Phone プロライセンスでは、検索、スピード ダイヤル、通話機能、通話転送機能を搭載したデスクトップ パネル インターフェースに、ユーザーがアクセスできます。
- パワーパック ライセンスと Zoom Phone プロライセンスがある場合、Zoom アシスタント機能を拡張し、コールキューや共有回線グループのようなパワーパック機能も使用できます
- Zoom アシスタント機能を有効にする場合、アカウント オーナーと管理者は、アカウント単位またはユーザー単位で有効にすることができます。 一度有効に切り替わると、ユーザーがウェブポータルで各自の設定から有効または無効に切り替え、クライアントから機能をコントロールできます。 以前からユーザーのパワーパック デスクトップ体験が有効になっていたアカウントでは、同体験が有効になっているユーザーの Zoom アシスタントが有効となり、継続性が保たれます。
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コールキュー用チャット チャネル
アカウント オーナーと管理者は、この機能をアカウント単位で有効にし、コールキューの管理者がグループ チャット チャネルを作成できるように設定できます。 一度有効になると、管理者は担当グループのチャット チャネルを作成し、メンバーはチャット経由で相互にコミュニケーションできます。 -
IP アドレスへのアクセス コントロール
アカウント オーナーと管理者は、この機能を使用して、特定の IP アドレスから電話のレコーディングとボイスメールにアクセスする機能をユーザーに提供できます。 この機能が有効になっていると、ボイスメールまたはビデオメールに対応するファイルと文字起こしが、その項目のメール通知に組み込まれません。 この機能はアカウント単位で有効にすることができ、クライアント バージョン 5.14.0 以降で使用できます。 -
ATA デバイスポートでの緊急連絡先設定
ATA を追加するとき、またはマルチサイトが有効になっている場合、デフォルトの緊急連絡先がそのアカウントの緊急連絡先になります。 このアドレスは、ユーザーまたは共用エリアが ATA に割り当てられたとき、ポート割り当てで自動的に設定されます。 管理者またはアカウント オーナーは、ポート単位でこのアドレスから、アカウント レベルの緊急サービス用アドレスリストにすでに追加されている別のアドレスに、変更できます。 ポート割り当てを編集するとき、またはポートオーナーを削除するときは、以前設定されていた緊急連絡先がそのまま残っています。 管理者は必要に応じ、ポート変更の一環でそのアドレスを編集できます。
注:- ノマディック緊急サービス(NES)が有効になっているサイトでは、ポートの緊急連絡先が使用されます。
- マルチサイトが有効になっているとき、サイトの緊急連絡先は ATA ポートと ATA ポート&配置のデフォルトの緊急連絡先になります。 注: 米国、カナダの住所専用です。
- 米国またはカナダのサイトまたはアカウントでは、緊急連絡先を構成できません。
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緊急サービス検索でのワイルドカードのサポート
緊急用ロケーションまたはサブロケーションの BSSID 情報を追加するとき、アカウント オーナーと管理者は、ワイルドカード文字を使用することで、クライアントからレポートされた具体的な BSSID との一致検索ができます。 -
オペレーターへのコール ルーティングとサイト間の通話転送を制限
アカウント オーナーと管理者は、アカウント単位、サイト単位、ユーザー単位の設定で次のポリシーにアクセスし、これらの機能を各自のボイスメール設定に組み込む必要のないユーザー(これらの設定がデフォルトで有効になるユーザー)に、同機能の対象を制限できるようになりました。-
サイト間の通話転送とコール ルーティングの制限が無効になっている場合、ユーザーがほかのサイトに通話を転送またはルーティングすることはできません。 該当するユーザーは、各自のサイト内でのみ通話を転送できます。
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通話発信者からオペレーターへのリーチを許可が無効になっている場合、ユーザーは通話をオペレーターに転送またはルーティングできません。
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固定電話の一般設定
IP 電話のウェブ インターフェースと管理者のパスワードをサイト単位、ユーザーまたは共用エリア単位で管理できるようになりました。 以前は、該当する設定は管理者がアカウント単位でのみ管理できました。 設定が変更されると、新しい設定にデバイスを更新するため、デバイスを再起動する必要があります。 -
ディレクトリの拡張
ディレクトリ下のブロックリストの名前が「Private Directory」(非公開ディレクトリ)に変更されました。同時に管理者は、ユーザー本人が許可していない限り、検索可能な対象から外す設定を電話の一部のユーザーに施すことができるようになりました。 非公開ディレクトリ内のユーザーは、デフォルトでクライアントから隠され、カスタマイズできません。 非公開ユーザーを表示できる人のカスタマイズは、管理者がウェブポータル内で行います。 -
アラートと通知の拡張
緊急サービスのアラートが、サイト設定内から [アラートと通知] メニュー内に移動しました。 アカウント オーナーと管理者は、緊急番号への通話発信があったときのアラートをロケーション単位で追加し、希望する時間間隔で通知を受けることができます。 -
自動およびアドホック通話レコーディングへの拡張
アカウント オーナーと管理者は、内線の自動通話レコーディングとアドホック通話レコーディングのアクセスリストに、複数のメンバーを一括でインポートできます。 -
電話のロールの拡張
電話のロールと権限が拡張され、管理者は次の操作ができるようになりました。- 名前、説明、メンバー番号でロールリストを並べ替える
- 名前の一部を入力することでロールを検索する
- すでに存在している名前でのロール作成を阻む
- ほかのメンバーから目的の情報をコピーすることで、簡単にそのロールを新しい管理者に移転する
- 複数のメンバーをロールに一括で追加する
- ロールリストを CSV ファイル形式でエクスポートする
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コールキューの拡張
アカウント オーナーと管理者は、メンバーを一括で追加でき、コールキューのメンバーリストを並べ替えることができます。 -
分析とレポートの拡張
「ユーザー機能エンタイトルメント レポート」から「Feature Entitlement and Membership Reports」(機能権限とメンバーシップのレポート)に名前が変わりました。 該当するレポートの [Call Handling Ring Mode] フィールドが、拡張の結果、ユーザーごとに同時または順次の別を表示するようになりました。 [コールキュー]、[共有インライン グループ]、[代理]、[アシスタント]、および [グループコール ピックアップ] フィールドが、これらのデータの可視性を高めるために追加されました。
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ユーザー機能
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IP アドレスへのアクセス コントロール
管理者は、特定の IP アドレスから各自の電話のレコーディングとボイスメールにアクセスすることをユーザーに許可できます。 指定した IP アドレスにユーザーが含まれていない場合、ウェブポータルでこれらの項目にアクセスすることはできません。 -
共有回線グループのオプトイン / オプトアウト
ユーザーは、各自の IP 電話から直接、共有回線グループのオプトインまたはオプトアウトができます。 現時点でのサポート対象は、Poly Edge E、Poly VVX、Yealink Tx シリーズと AudioCodes、Cisco のデバイスのみです。 ご自身のアカウントでこの機能を有効にするには、担当のアカウント エグゼクティブにお問い合わせください。 -
Zoom アシスタント
管理者が有効にしている場合、ユーザーはウェブポータルの各自の設定から Zoom アシスタントを有効または無効にして、この機能をクライアントからコントロールできます。 ユーザーは Zoom プロライセンスにより、検索、スピードダイヤル、通話のインライン転送といったベーシックな機能を実行できます。 以上のベーシックな機能に加え、コールキューと共有回線のアクションも実行するには、パワーパック ライセンスと Zoom Phone プロライセンスが必要です。
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デバイス
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ローカル サバイバビリティ サポート
次のデバイスはローカル サバイバビリティをサポートします。- Yealink: CP920、CP925、T31G、T31P、T33G、T42S、T46S、T48S、T43U、T46U、T48U、T53、T53W、T54W、T57W、T58W、W60P、W70B、W80DM、W90DM
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タップするだけで IP 電話を自動的にホット デスキング
ユーザーは各自のモバイルで Zoom クライアントを使用することにより、タップしてホット デスキング オプションをタップするだけで、すばやく IP 電話にサインインできます。 Poly Edge E デバイスに限り、管理者はこの機能を有効にする必要があります。 この機能を利用するには、NFC をサポートしている Android または iOS デバイスとバージョン 5.14.0 以降が必要です。 -
クラウド ページング
現在は AudioCodes、Poly、Yealink のデバイスがページングをサポートしています。 アカウント オーナーと管理者は、担当アカウントでこの機能を有効にする場合、Zoom テクニカル サポートにリクエストを送信する必要があります。 この機能は、アカウントで利用可能になってからも、デフォルトでは無効ですが、管理者は任意のユーザーで有効にすることができます。 また、管理者はメンバー グループを作成でき、このグループではページングの受信とメンバー グループにアクセスするソフトキーの使用が許可されます。 次のデバイスがサポートされています。- AudioCodes C450HD / 450HD / 445HD
- Yealink T58W、T53 / T54 / T57W、T43U / 46U / 48U、T31P / T31G / T33G
- Poly Edge E シリーズ
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サポート対象デバイス
次の IP 電話がサポートされています。 アカウント オーナーと管理者は、プロビジョニング プロセスの途中で Zoom ウェブポータルにデバイスを追加できます。
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IP 電話の着信拒否(DND)設定をクライアントに同期
ユーザーが自分の IP 電話に DND を設定すると、同じユーザーの使用するほかの Zoom エンドポイントもすべて、DND の表示になり、着信通話を受けなくなります。 次のデバイスがサポートされています。- Poly Edge E、EdgeB、および VVX
- Yealink Tx シリーズ
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[電話とデバイス] ダッシュボードの拡張
[電話とデバイス] ダッシュボードが、拡張の結果、Zoom Phone 向け Zoom クライアントを使用するユーザーの数に対応するようになりました。 管理者はユーザーが使用しているクライアント タイプと同クライアントへのユーザー登録数を表示できます。 これらのデータは、CSV ファイル形式でエクスポートすることもできます。 -
ファームウェアのアップグレード
次のデバイスは、ファームウェアのアップグレードを受け取ります。 デバイスは自動的に再起動してファームウェアがアップグレードされます。- AudioCodes
- Grandstream
- Yealink
- CP925、T31G、T31P、T33G、T43U、T46U、T48U、T53、T53W、T54W、T57W、T58W、W70B、W80DM、W90DM
- W53H、W56H、W59R、W73H
解決済みの問題
既存の機能の変更
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単一インテントでのドメイン トレーニング
アカウント オーナーと管理者は、共通の単一インテントを持つ複数のドメインを作成し、トレーニングを施すことができるようになりました。 以前はドメインのトレーニングと公開には、同ドメインの 2 つ以上のインテントが必要でした。 -
ナレッジベース グループのサポート
Zoom バーチャル エージェントのアカウント オーナーと管理者は、ナレッジベース グループか、以前から利用できた単一のナレッジベース ソースを選択できるようになりました。 ナレッジベース グループ オプションにより、各社は特定のナレッジベース記事のグループを選択し、ボットでの活用対象にできるようになりました。 この新機能により、各社は対象のコンテンツのみ返すようパーソナライズされたボットを作成できます。その結果、ユーザーは自分の必要とする情報をより簡単、迅速に見つけることができます。 加えて各社は、暫定記事や検索対象から除外すべき記事など、特定の表示したくないコンテンツを除外することもできます。
新機能と既存機能の強化
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インテント マネージャー設定ガイド
新しいユーザーがドメインとインテントを理解、構築できるようサポートする目的で、[インテント マネージャー] ページにインテント マネージャー設定ガイドを用意しました。 同設定ガイドは、ドメインとインテントの定義、バーチャル エージェントでの役割、仕組みについて説明しています。 ユーザーは同設定ガイドを表示するかスキップするかを選択できます。 -
業界または部門で事前構築されたインテント
アカウント オーナーと管理者は、担当ビジネスに関連する事前構築済みインテントを表示、検索できます。 結果として、新しいユーザーがインテントを簡単に利用でき、比較的気楽にモデルを構築、トレーニングできます。 -
ServiceNow チャット連携
アカウント オーナーと管理者は、Zoom バーチャル エージェントと ServiceNow の連携により、チャットボットにユーザーと ServiceNow のライブ エージェントを接続する能力を付与できます。 -
Salesforce チャット連携
アカウント オーナーと管理者は、Zoom バーチャル エージェントと Salesforce の連携により、チャットボットに ServiceNow のライブ エージェントと接続する能力を付与できます。 -
Salesforce のチケット送信
アカウント オーナーと管理者は、Zoom バーチャル エージェントのチャットボットから CRM にチケットを作成、送信できます。 -
CollectInput ウィジェットの改善
管理者が [クイック返信] ボタンを簡単に設定できるように、CollectInput ウィジェットが改善されました。 改善内容には、テキスト入力とクイック返信を切り替えるための新しい UI も含まれており、どちらのボタン選択が必要か、またはテキスト検索の結果を返すかを Zoom バーチャル エージェントのアカウント オーナーと管理者が選択できるようになるほか、CollectInput 設定パネルに説明が加わります。 -
顧客に特定のサポート チャネルを送信
Zoom バーチャル エージェントのアカウント オーナーと管理者が、特定のチャネルまたはチャネル グループを通じたボットフローの出口点を設定できるようになりました。 これにより各社は、意図的にほかのチャネルへエスカレーションするフローを設計することで、ビジネス プロセスとの適合性を高めることができます。 -
データ保持設定の同期
ユーザーが Zoom バーチャル エージェントのデータ保持設定を変更すると、Zoom Contact Center でも変更されるように、Zoom バーチャル エージェントと Zoom Contact Center の連携が拡張されました。 共有状態を反映するように、この変更はツールチップとヘッダーの説明に表示されます。 Zoom Contact Center と Zoom バーチャル エージェントの両方があり、製品ごとに設定が異なるクライアントでは、Zoom Contact Center の設定が Zoom バーチャル エージェントの設定に移行されるようになります。 -
Solvyy のクライアント設定とデータの移行
Zoom バーチャル エージェントに移行しようとする Solvvy クライアントは、各アカウントのインテント名、説明、トレーニング フレーズ、正規表現とテキストベースのルールなど、自らのインテント アセットを移行できるようになりました。 これにより、シームレスに移行できるようになり、インテント アセットを作成し直す必要がなくなります。 -
ナレッジベース用の新しいウェブクローラ
ウェブサイトに既存のナレッジベースがあるお客様は、新しいウェブ同期機能を使用することで、簡単にチャットボットの回答を常に最新状態で維持できるようになりました。 この機能は、お客様の既存のサイトマップを使用して、目的のドメインを選択する機能、コンテンツを取り込む機能、ナレッジベースの価値ある部分のみ選択するようクローラをカスタマイズする機能をユーザーに提供できます。 このウェブサイト コンテンツを API、手動コンテンツと同じようにトレーニングし、エンドユーザーに提供する答えを改善することもできます。 -
手動のナレッジベース向けの WYSIWYG エディタ
手動のナレッジベースにテキスト エディタが追加されました。このためユーザーは、HTML の知識がなくても、ナレッジベース項目にスタイル調整を加えることができます。 これによりユーザーは、作成したスタイルで作業の結果を表示でき、生産性とユーザー体験が向上します。 さらに、[コンテンツ] フィールドにスタイルが表示されるようになり、ユーザーが HTML タグを読み解かなくても、より簡単な方法で結果を把握できます。 -
エントリ ID の自動作成
ボットフロー作成プログラムの機能に、メインフローのエントリ ID の自動作成が組み込まれ、ボットを始動するステップ数が少なくなりました。 この機能によってウィジェットを追加するプロセスがシンプルになり、新しい管理者にとってより簡単になるため、新しい管理者が手早く開始できます。
解決済みの問題